富士山頂
吉田口ルート山頂から見た火口(1954年8月20日)
(2018/10/27公開 )
(2018/10/27公開 )
※目印は撮影位置です
撮影日は1954(昭和29)年8月20日(メモあり)です。撮影位置は、次のストリートビュー(2016年12月 )(※注)
あたり、吉田ルート頂上の山小屋近くから撮影したものです。ネガが残っています。撮影者自身がカメラを持って富士山頂に登ったことになります。当時は5合目まで車でショートカットという手段はありませんでした。当然、馬返し(1合目)から頂上までカメラを持ち運んだことになります。1kg前後ある二眼レフカメラをですよ。そんな余計な荷物を持って富士登山しようなんて普通思わないでしょう。ともあれ、頂上までカメラを担ぎ上げた人がいるから、こうして写真が残っています。昭和29年に一般人が撮影した富士山頂の写真、そう多くはないはずです。
背景真正面に写っているのが剣ヶ峰(3,776m)、真の富士山頂です。左前方の大きな岩は「虎岩」です。火口の白っぽいものは残雪かもしれません。人物の傍らには金剛杖があります。ここは間違いなく富士山頂です。なお、写真右側の濃さが変わっている部分は別の写真からの合成、金剛杖は別の人の持ち物です。
(※注)ストリートビューの撮影日については疑義があります。12月に富士山頂に冠雪がないとは考えられません。それ以前に登山ルートの開通は9月10日頃までで、12月に登山者がいるはずがありません。撮影日はミス表示と思われます。googleには報告済みです。
よくみると人影が写っています。 真っすぐ立ち手を合わせているように見えます。服装も洋装ではなく、ただの登山者ではなかったのかもしれません。もう1枚の写真には何も写っていません。足元の棒状の物も消えています。
写真右前方に何か建物でもあったのでしょうか? ストリートビューにはそれらしきもの見当たりません。「昔日のふじのみや」写真展(富士宮市)に、昔に富士山頂のようすが掲載されていますが、ヒントになりそうな写真はありません。(2018/10/27 公開)
富士山オフィシャルサイト (登山の前に必ず知っておくこと、他)
世界遺産 富士山とことんガイド(富士登山安全ガイド、他)
YAMA HACK登山(登山情報-日本百名山-富士山の山頂情報まとめ!せっかく登るならお鉢巡りもしてみない?)
富士宮市(市民の皆さんへ-教育・文化・スポーツ-郷土資料館-これまでの企画展-「昔日のふじのみや」写真展)