若草山
若草山での記念撮影に鹿が飛び入り参加(1939年)
(2018/12/10公開 )
(2018/12/10公開 )
※目印はおおよその撮影位置です
1939(昭和14)、奈良市の若草山一重目での記念撮影です。鹿は飛び入り参加ではなく、撮影者(業者)が意図的に配置したものと推測されます。動いてしまっている1頭は、鹿のアドリブ(撮影者にとっては想定外)でしょう。山腹に木がまとまって生えている場所があります。国土地理院の航空写真で1993年まではその存在を確認できます。ストリートビューのこちら(2017年11月)が撮影位置に割りと近いかと思います。若草山をほんの少し登っただけですが、彼女たちの目には、少し前に訪れた(かもしれない)東大寺大仏殿の屋根が見えていたはずです。山全体が芝生に覆われ、見晴らしのよい場所はそうはありません。2018年の時点でも1939年と同じ若草山の光景を目にすることができました。鹿の生育も含め、長きにわたり若草山の保全に尽くされた多くの人のお陰です。約80年前に若草山から古都奈良のパノラマを見ていた人たちがいた、そう考えると景色が少し違って見えてくるかもしれません。(2018/12/10公開 )
背景に写り込んだ鹿
同じく鹿
同じく鹿
鹿より多い人