月輪 高根沼
ため池のある農村風景(1951年頃)
(2018/10/20公開 2018/10/31加筆)
(2018/10/20公開 2018/10/31加筆)
※目印は撮影位置です
場所の当たりはついているので、撮影位置の特定はすぐできました。次のストリートビュー(2014年4月)をご確認ください。建物や道路は変わっていますが、沼と背景の山は面影を留めています。右の柿の木(2018現地確認)の枝振りが似ているのは偶然でしょう。ここは滑川町月輪の高根沼(2つあるうちの北側の沼)です。撮影者に縁のある場所で、それを知らなければ探し出すことはできなかったと思います。撮影年も撮影者の事情による推測です。沼は滑川町に大小約200あるため池(出典:滑川町 ため池の風景 )のひとつです。名前の由来はわかりません。5km程北上した位置に高根山(標高105m)がありますが、沼との関連はありません。高根沼近く(月輪西荒井矢尻集会所南)の神社境内に「高根辯才天姫神」(1953建立)という石碑(後出写真参照)が建っています。沼が先にあったはずですから神様から名前を取ったのではないでしょう。
同じ日に撮影された別の写真(部分)です。前の写真はピントが甘くボケ気味でしたが、こちらの写真では背景にピントが合い、麦藁屋根の家の佇まいよく写っています。
当時はクランク状の細い道で沼が南北に区切られていました。写真左下に水面が写っています。振り向けばそこはまた沼でした。後に道は直線に近い緩やかなカーブに改修され道幅も広げられました。2018年現在、道の左右に少し離れて沼があるように感じられますが、当時は一体感のある沼でした。(2018/10/20公開)
2018(平成30)年10月20日に撮影した高根沼です。
向こう岸の木は柿の木でした。樹形がそっくりです。
妙法蓮華經高根辯才天姫神の石碑。
現地を訪ねてみました。沼周辺の面影がよく残っています。ちなみに柿の木のですが、寿命は結構長く、樹齢100年を超える木も珍しくないようです。とすると写真に写っていた同じ柿の木が今(2018年)も変わらず高根沼のほとりで毎年実をつけている…のかもしれません。(2018/10/31加筆)