東京電力東山荘

1976年と2018年、空中写真による比較

東京電力東山荘は2007年頃まで実在していたことがわかっています。したがって1976年の空中写真には写っており、2018年の空中写真には写っていないと思われます。

「月のあかり」の道向かいは「東山町湯本上原」で地名が異なります。橋を渡った先は「東山町湯本下原」ですが、「東山町湯本早倉」と「門田町黒岩」が入り組んでいます。橋の先の赤い屋根の建物がどこに位置するのかは判別できません。

ところで、最初の写真は何時頃の撮影でしょうか？影の出来方と角度にご着目ください。太陽はかなり低い位置、左上方向約30°あたりにあります。影の出来方から推測して太陽は東か西のいずれかに大きく片寄っています。理由は後述しますが、写真奥側が北方向ではないことが確定しています。奥が北方向ならば、左が西、夕日が差し込んでいると考えられます。しかし、そうではないので、左が東方向、朝日が差し込んでいる写真で、おおむね奥が南方向を向いていると解釈できます。1976年の空中写真の赤い屋根の建物は、東西方向に長い建物で、北北東に面して門と玄関がある構造と考えて大きな矛盾はありません。建物の住所は玄関のある位置で決まるので、玄関が「東山町湯本下原」にあれば、それが住所になります。赤い屋根の建物が東京電力東山荘であってもおかしくはありませんが、確実な裏付けとなるものはありません。