関東以西の山地に自生している茶を山茶といいます。
お茶は照葉樹であり樫(かし)、椎(しい)、楠(くす)、椿(つばき)等、葉の表面がツルツルしていて冬でも葉を落とさない常緑の広葉樹の仲間です。
このような植物が生息するところを照葉樹林帯と呼び、ブータン、アッサム、雲南、そして日本と同緯度付近に広がっています。
照葉樹林帯では茶、絹、漆、味噌、納豆等、同じような文化が存在し「照葉樹林文化」と呼ばれています。この文化圏では共通して焼畑農耕が行われてきました。
お茶の根は火に強く、一度焼いてしまってもまた復活するそうです。
茶の木が渡来したものか否かはまだ議論中だそうですが、日本では人の手の加えられた山地などに発見されることから、渡来したとの考えが多くの研究者から支持されているようです。
お茶は照葉樹林文化とともに日本に伝わって山茶となったということです。
秩父や名栗にはまだ山茶があるようです。