35mm film slide dupe to digital data
35 mmフィルムスライドを手軽にデジタルデータに変換する
かつては35 mmフィルムスライドからデジタルデータに変換するためには専用のフィルムスキャナを使うのが常套手段だった。しかしながら、フィルムスキャナの入手が困難になった現在では、別の方法を検討する必要がある。
簡単に思いつくのは、35 mmフィルムスライドをそのまま写真に撮る、ということであるので、それを実践した。この方法では、画像の色が反転されたネガフィルムでは使用できないが、ポジフィルムであれば問題ない。
画素数的には全く十分だと思われるが、専用のフィルムスキャナと比較したら画像の表現力が落ちているようにも思える。しかし、手軽に、迅速に作業できる点は何物にも変え難いので、筆者はこれからもこの方法を使うことになるだろう。
レンズ交換可能なデジタルカメラとマクロレンズ
デジタルカメラはミラーレスでも一眼レフでも、どんなものでも構わないと思われる。ただし、撮像素子の大きさの違いにより、必要なレンズの焦点距離に違いが生じる。
マイクロフォーサーズの場合は1/2倍撮影、フルサイズの場合は等倍撮影が可能なマクロレンズが最適となる。
マイクロフォーサーズの場合
筆者はオリンパスのマイクロフォーサーズを使用している。その場合、30 mmマクロレンズが最適である。60 mmマクロレンズでは、フィルムの一部しか撮影できない。
コピーアダプタ
Nikon Slide Copy Adapter ES-1
マウントされたスライドフィルムだけであれば、これが最も安価である。レンズのフィルタ枠に捩じ込むので、レンズのフィルター径が異なる場合はフィルター径変換リングが必要となる。本製品のフィルター径は52 mmである。
メーカー(Nikon)のサイトへのリンク ==> Go!
フィルター径変換リング
オリンパスのマイクロフォーサーズの30 mmマクロレンズのフィルター径は46 mmなので、46 mmを52 mmに変換するアダプタを使用する。
カメラのボディ以外の部分の接続
マクロレンズ、フィルター径変換リング、コピーアダプタをこの順に接続する。
これをカメラに取り付けて、マウントされたポジフィルムをコピーアダプタに挿入する。
その他に必要なもの
ある程度大きな白色光源。と言えば、ライトボックス。
これは、フィルムで写真を撮っていた人なら大抵持っているであろうから、特に問題は無いはず。
これを光源して、35 mmフィルムスライドを写真として撮る。