z. Arduino入門
演習手順:
(開発ツールの準備)
レポートフォルダ インタラクティブメディア(こばし) から Arduinoの開発ツール(IDE)を各自のPCにコピーする。
ファイル名 arduino-1.8.2-macosx-signed.zip
ZIPファイルを展開する。
ArduinoアイコンをダブルクリックしてIDEを起動
(電子工作入門キットの配布)
Arduinoスターターキット を各自1箱づつ受け取る。
Arduinoスターターキットの箱にマジックで着席したPCと同じ番号を記入する。次回から同じキットを使用して受講すること。
キットは授業後に回収する。↓の側面に タックシールを貼り、シールに番号を記入する。
(回路製作)
Arduinoプロジェクトブック に目を通す。
電子部品の名称と役割、記号などを知る。
P.12.の図を見て土台を組み立てる。
ネジは電子部品の箱の袋の中に入っています。
電子部品を全て袋から出し、元の箱に入れてください。3本のボルトとナットを取り出してください。
ドライバーは使わずに手でネジを締めてください。
土台に 足x4つ と ボルト3つ を取り付けた様子
ブレッドボードを貼り付けます。
上下の向きに注意して貼り付けてください。
Arduinoの基盤の文字と、ブレッドボードの文字が同じ向きになる方向に貼り付けます。
残った木のパーツは、ジャンパワイヤーと同じ袋にしまってください。
USBケーブルを箱から出して、PCとArduinoを接続する。
ネットワークの構成メニューが表示されるが、無視してキャンセルする。
ゴミを回収します。
P.18の プログラムを転送しよう で接続と動作の確認をします。
※Arduino には、予めプログラムが書き込まれていることがあります。
その場合、USBで電源を供給しただけで、プログラムの実行が開始し、LEDなどが点滅し始めることがあります。
↑ PCのIDEから delay(1000)の部分を、 delay(100)などに変更し、スケッチを転送し直してください。
点滅の様子が変化したら、プログラムの転送は成功です。
残りの時間:
P.20 01 新しい道具を手に入れよう に取り組む。授業中に完成させ、課題提出。
P.32 02 宇宙船の操縦桿 時間に余裕がある人は、回路を組み直して、次の課題に取り組んでください。
※プロジェクト用の スケッチ(プログラム)は、arduino IDE の ファイル→ StarterKit_BasicKit にあらかじめ用意されています。
選んで開いて、改造してみましょう。
インタラクティブメディアの作品制作での Arduino の使いどころ
・Max7 とPCだけで出来ること:
Webカメラ(静止画、動画撮影、特殊な撮影、明るさセンサー、ARマーカ認識、顔認識、形状・色認識)
キーボード、マウス、iPadとネットワーク通信してタッチパネルから制御、スピーカー(シンセサイザ、振動センサーとしても利用可能)
OSC通信による他のPCとの連動、OSC対応アプリとの連携
デスクトップキャプチャによる他のアプリとの連動
VSTプラグインを利用したソフトシンセとの連動
・Max7とPCから利用可能な拡張デバイス:
MIDI楽器・ピアノキーボードと接続
MIDI音源との接続
照明コントローラとの接続(MIDI制御)
プロジェクター、外部モニタのとの接続
オーディオインターフェース経由で、マイク・ギターとの接続
USBで外部カメラとの接続
・Arduino と MAX7の連携
Arduinoに接続した電子回路(自作装置)を、MAX7から制御可能にするスケッチを書き込んでおくことにより、Max7のパッチからOSC経由でコントロールする。
参照: Maxuino
http://nakayasu.com/lecture/firmata-maxuino/6956
・Arduinoだけでできること
USBでPCに接続しなくても、USBのACアダプタや、モバイルバッテリー、または ACアダプター(9V)に接続すれば動作します。
作品にバッテリーとArduinoを組み込んで、PCなしで成立する作品制作も可能。
また、PCやスマフォ、タブレットと比較して装置の値段が安いので、多数のArduinoを利用したコストダウンを図れます。
Arduinoについて調べてみる。
スターターキットは、Arduino UNO 版を使用しています。
性能(スペック)を調べてみましょう。CPUの動作クロック、メモリ(プログラム実行用)、メモリ(プログラム保存用)、入出力(出力ピン数、入力ピン数)
スケッチのプログラム言語について。
Arduinoを利用したインタラクティブ作品について調べてみましょう。
Gainer I/Oキット について調べてみる。
古い製品ですが、昨年2016年まではGainer を利用してインタラクティブメディアの講義をしていました。
Arduinoはマイコンボードで、基本的にスケッチを書き込んで動作をカスタマイズして利用します。またPCなしで独立動作可能です。
Gainerは予め設定済みのプログラムで動作するPC用のIOインターフェースです。つまりPCからの制御が必須。
作品に必要なプログラムはMax7他、Processingなどいくつかの言語で行います。
PCが必須になりますが、マトリクスLEDの制御モードなど、多数のIOが必要な場合、つまりArduino UNO 1台ではIOの数が足りない場合は、
Gainerを利用した方が楽になる場合もあります。選択肢の一つとして紹介しておきます。
現在製造されておらず入手難。去年まで利用していたGainerが何台か残っています。オープンハードなので部品を集めて自作可能です。
使い方は、インタラクティブメディアの講義資料を参考にしてください。