2.XAMPP(1/2)
Webとデータベース: XAMPPを使用してCSシステム型のデータベースについて概説する。
キーワード: MySQL Webサーバ PHP SQL
・Webclass初回レポートの集計結果へのコメント
・Webclassコース ITパスポート の確認問題へのコメント
・集合 あなたは本当のベン図をまだ知らない http://www.procrasist.com/archive/2017/04/02
・トラブル対応
Chromeが起動できない受講生: レポートフォルダ → データベース → ResetStartUp.bat ダブルクリックして実行
※何らかの原因で、Chromeがログイン時に自動起動する設定になる。それをレジストリを更新して削除
ブラウザにIPアドレスを入力しても、XAMPPサーバへアクセスできない受講生: レポートフォルダ → データベース → SetProxyOverride.reg ダブルクリックして実行
※ブラウザのProxy利用設定をレジストリを修正して修復
■ XAMPPについて
・XAMPP配布サイト(日本語版)
・XAMPP(Wikipedia)
今回は、XAMPPで提供されるサービスのうち、 Webサーバ(Apache)、データベースサーバ(MySQL) を利用する。
■演習内容
MySQL入門
XAMPPによるMySQLの利用
XAMPPはWebサービス開発環境である。( http://ja.wikipedia.org/wiki/XAMPP )
Webサーバ、FTPサーバ、データベースサーバを利用できる。 DBMSとして MySQL を利用している。 サーバサイドスクリプトとしてPHPを利用している。
ネットで入手可能なフリーウェアである。(XAMPP日本語ページ https://www.apachefriends.org/jp/index.html ) ※XAMPP環境の言語対応は英語とドイツ語のみ
情報実習室PCにインストールされているXAMPPを利用して、以下の演習を行う。
※【重要】 実習室のXAMPPのバージョンに注意。【XAMPP Version 5.6..23】 自宅やノートPCなど自分の開発環境を準備する場合は、実習室と同じバージョンのものにしておくと、コードをどちらの環境でも共通で利用できる。
XAMPPの起動
コンピュータの Dドライブのフォルダ xampp を開く。
フォルダ内の xampp-control.exe をダブルクリック。
XAMPPのコントロールパネルが表示されるので、動作状況を確認する。
上図のように、Webサーバ と MySql サーバが起動していない(Runningになっていない)場合、
Webサーバ Apache を起動 (startをクリック)
データベースサーバ MySql を起動 (startをクリック)
で、サービスを起動させる。
Blogシステムをインストールする
質問: Blogger(ブログ主)になるにはどのような方法がありますか?
今回は↓の方法で。
ブラウザから利用するWebデータベースの例として、Blogシステム Wordpress を XAMPP環境にインストールする。
参照記事 XAMPPで仮想環境を構築してwordpressをインストールする方法
■本講義でのインストール手順:
データベース設定編:
・xampp control パネルの MySQL の Admin ツールを開く
・phpMyAdmin の画面のデータベースをクリックする
以下の様に入力・設定し、作成ボタンを押す。
・データベース名 wp学籍番号 ※漢字入力OFF
・照合順序 utf8_general_ci
WordPress配置編:
・BlogシステムのファイルをレポートフォルダからD:ドライブにコピーする。
WordPressのシステムファイル(ブログ運用PHPプログラム・HTML・CSS・データベース等初期設定プログラム・アイコン画像などなど)一式をフォルダごと
手順:
・レポートフォルダ → データベース → フォルダ「wordpress3115999」 を ↓のフォルダにコピーする。
・D:ドライブ → フォルダ「xampp」 → フォルダ「htdocs」にコピー(ファイル数が多いので時間かかる。コピー完了するまで待つこと)
htdocs フォルダはapatche wep serverのドキュメントルート(Webコンテンツのファイル等を置く一番上の階層)です。
つまりWebサービスに必要なファイルは基本的にはこのフォルダの中に配置します。
・フォルダ名wordpress3115999 を変更する。 例) wp3115自分の学籍番号
WordPress初期設定編:
・ブラウザから アドレス localhost/wp3115999/wp-login.php にアクセスする。学籍番号のところは自分のものに修正。
・ブラウザのWordPress設定画面の さぁはじめましょう をクリック
・↓の様に入力 ※データベース名は要修正
※パスワード欄の記述を削除して 空欄 のまま登録する。
・送信 → 実行
WordPressの設定画面の入力内容
・ サイトのタイトル は各自で任意のタイトルを入力
・ ユーザ名 同上
・ パスワード 同上 (変更してもOK)
・ メールアドレス 学籍番号のメールアドレス 3115999@nagoya-bunri.ac.jp
・WordPressをインストール をクリック
※ ブログ用のパスワードを忘れてしまった場合は http://www.seotemplate.biz/blog/wordpress-tips/11026/
■チェックポイント1
WordPress のインストールが完了した時点で、 phpMyAdmin の WordPress用データベースに作成されたテーブルとテーブルのレコードを確認する。
※ レコード とは:データベース上の記録のこと。テーブルの1行のデータ。Blogシステムでは、記事を投稿することで、データベース内にレコードが記録される。
例) wp_users wp_usermeta wp_posts wp_comments
■チェックポイント2
ブラウザでタブを新しく開いて、
Blogのトップページを開く。ブラウザでアクセス → http://localhost/wp3115999/ フォルダ名とURLが一致する。
↑で確認したテーブルのレコードが見本の記事として表示されている。
例)
■チェックポイント3
WordPressを試す。
・新規記事の投稿、コメントの投稿、不要記事の削除、カテゴリの追加と設定、プロフィールの変更など。
ダッシュボードの人アイコンから新規ユーザ追加や、テーマの画像の変更など時間があればどうぞ。
※記事の投稿は ダッシュボード のブログに記事を投稿する のリンクなどから
※記事の削除は、記事の編集リンクから、ゴミ箱へ移動をクリックする
■チェックポイント4
WordPressの操作して、データベースのレコードの内容を見比べる。
例) wp_posts や wp_comments
■応用
WordPressのダッシュボードの機能を使わずに、データベースのレコードを直接編集して、記事を改竄してみよう。
方法: wp_posts テーブルのレコードを編集します。
※注意※ テーブルのレコードをデータベースを操作して直接削除すると、ブログが壊れるかもしれません。
ゴミ箱へ移動などのプログラム処理を無視して強制削除するので。
記事とコメントのリンクデータが不整合など(親記事が削除されたのにコメントが残るなど)
■チェックポイント5
・ブログの記事をブラウザで表示 → 右クリック → ページのソースを表示する
質問: 表示されたソースコードは どのようなプログラム言語(複数種類)ですか?
・テキストエディタ VS CODE を起動する(Windowsの検索 code で起動)
エクスプローラーアイコン → フォルダを開く で ドキュメントルートの下のWordpressフォルダを開く。
D:\xampp\htdocs\wp3115???
拡張子 PHP のファイル郡をクリックして内容を確認。
例) index.php はインデックスファイル(目次)で、ブログのトップページのURLにアクセスした時に
実行されるPHPプログラムです。
http://localhost/wp3115999/ は http://localhost/wp3115999/index.php と同じページが表示される。
サーバのPHPプログラム(index.php)が、MySQLのWordPressデータベースを操作して、記事の表示や編集が行われるようにレコードを操作している。
サーバのソースコードを表示して、 コード中にSQLコマンドが存在することを確認する。
例)
wp3115999\wp-includes\SimplePie\Cache\MySQL.php
の 166行目 や 425行目 や 195行目など
再確認 用語:ドキュメントルート D:\xampp\htdocs\ のフォルダのこと。Web用のコンテンツの配置場所
関連用語: 親言語方式 と 独立言語方式。↑のPHPのコードにSQLのコマンドを埋め込む方式は、親言語方式になる。
データは、着席したPCのDドライブに保存されています。
今後も今回の座席を利用してください。
課題の提出について
データベースwp3115???の レコード(記録内容) がわかるように、テーブルを適当に開いて 画面のスクリーンショットを撮って、
WebClass の第2回XAMPP演習 からファイルをアップロードしてください。
例)↓の画面では 記事が wp_posts テーブルに記録されていて、コメントは wp_comments テーブルに記録されていることが分かる。