日本語訳では似たような意味になってしまう前置詞や副詞の表現の使い分けについてまとめています。
in, on, at の使い分けは場所、時間で区別して説明しています。
目次
出身や由来、開始時点などを示すにはfromが使われます。fromは変化を伴いません。行動の理由となる場合にはout ofが使われます。out ofは行動や変化を伴います。
例:
I lost money from my pocket.
ポケットの中のお金をなくした(由来)。
I pulled the keys out of my pocket.
ポケットから鍵を取り出した(取り出す動作)。
その他の典型的な例はこちらです。
例:
This gift is from Japan.
このプレゼントは日本からです。
He is from the U.S.
彼はアメリカ出身です。
I bought this fashionable T-shirt from GU.
GUのおしゃれなTシャツを買った。
He came out of the room.
彼は部屋から出てきた。
She helped him out of kindness.
彼女は親切心から彼を助けた。
I asked the question out of curiosity.
好奇心からその質問をした。
2つとも話の最後を表します。at lastは「とうとう」「ようやく」などの意味があり、長い過程の後の結果を示します。良い結果を伴い、安心感などを示すことが多いです。
例:
After months of practice, at last, I won the tournament!
数ヶ月の練習の末、ついに私は大会で優勝した!
I had a dream of running my own restaurant. I went to France and practiced cooking. I also saved money there. At last, I opened my own restaurant!
私には自分のレストランを経営するという夢があった。フランスに行って料理の練習をした。お金も貯めました。そしてついに自分のレストランをオープンさせました!
in the endは「結局」「最終的に」などの意味になっていて、最終的な結末を述べます。悪い結果を伴うことが多いです。
例:
I had plenty of time during the winter vacation. But, in the end, I couldn’t ski because I got sick.
冬休みはたっぷり時間があった。でも結局、風邪をひいて滑れなかった。
I wanted to go to Hakone for the Golden Week holidays. But in the end, I stayed home.
ゴールデンウィークは箱根に行きたかった。でも結局、家にいた。
I planned a trip to the U.K. with my friends next year. My friend got married and later became pregnant. In the end, we gave up on the plan.
来年は友達とイギリス旅行を計画した。友人は結婚し、その後妊娠した。結局、計画は断念した。
in fact:前の文を補足・強調する
in factを使うことで、事実を付け加え主張を補強したり、訂正したりすることができます。
例:
She is a genius. In fact, she has invented many things and earned a lot of money.
彼女は天才だ。実際に、これまで多くの発明をしてお金を稼いでいる。
The manga artist looks in his 30s. In fact, he is over 50.
その漫画家は30代に見える。実は、彼は50歳を超えている(荒木飛呂彦みたいな若く見える人についての説明)。
会話ではactuallyの方が使われます。
例:
She looks young. Actually, she’s over 50.
彼女は若く見える。でも実は、50を過ぎている。
actual, true:事実に基づいている
actual(実際にある)は空想ではないこと、true(真実の)は嘘ではないことを強調しています。
例:
It’s an actual event.
実際に起きた事件です。
It’s the estimated number. The actual number would be higher.
それは推定数です。実際の数はもっと多いでしょう。
His story is true.
彼の話は本当です。
in person:生で人と会う話す
オンラインではなく「対面で」という意味です。
例:
I saw the actor in person when he visited my hometown.
地元に来た時、実際にその俳優を見たよ。
She decided to apologize to him in person.
彼女は直接彼に謝ることを決めた。
You must visit the office in person.
直接会社を訪れるべきだ。
I prefer talking in person to chatting online.
オンラインで話すより対面で話す方が好きだ。
firsthand:自分で直接体験する(人づてではない)
firsthandは自分で直接見たり聞いたりしたことを表す表現です。「実際に」の副詞としてだけでなく「実際の」の形容詞としても使えます。
例:
I want to see white bears firsthand in Canada.
カナダで実際にシロクマを自分で見てみたい。
I heard the story of wartime from the participants firsthand.
参加者から直に戦争の話を聞いた。
I had firsthand experience of life in an evacuation shelter.
避難所の生活を実際に体験した。
「すぐに」には
「今すぐ」の切迫感を表す:right now
「今すぐ」に加え「すぐに」を表す:immediately, right away
「すぐに」「近いうち」の幅広い意味:soon
があります。
また
話し言葉で使われやすいカジュアルな表現は、right now, right away
書き言葉やアナウンスなどフォーマルな表現は、immediately
幅広く使えるのはsoon
です。
right now:今すぐに
この「すぐに」は切迫感がある言葉です。「今この瞬間」を意味します。nowを含むので、過去形で使うと当然不自然です。
例:
We should leave right now.
今すぐに発つべきだ。
I need help right now.
今すぐ助けが必要だ。
補足:in a minuteやin a momentという言葉は「今じゃないけど、すぐ」を伝えることができます。
例:
I will be there in a minute.
すぐにそっちに行きます。
immediately:すぐに
丁寧な言葉です。客観的な響きのある言葉です。
例:
I have to finish my work immediately.
すぐに仕事を終えないといけない(今すぐ)。
The ambulance came immediately.
すぐに救急車が来た。
right away:すぐに
immediatelyのカジュアル版です。話し言葉で使われやすいです。immediatelyに対して、感情が乗っているように聞こえる言葉です。
例:
I’ll do it right away.
今すぐそれをやります。
The meat melted in my mouth right away.
お肉は口の中であっという間に溶けた(すぐに)。
soon:近いうちに
そう遠くない時期に、という意味も含む表現です。意味は文脈依存になります。切迫感はありません。
例:
I’ll call you soon.
すぐに電話するね。
See you soon.
近いうちに会おうね。
I want to visit Okinawa soon.
近いうちに(遠くない未来に)沖縄に行きたい。
似た表現
as soon as possible:できるだけ早く
最大限急いで何かをすることが伝わる表現です。
例:
Please let me know as soon as possible.
できるだけ早く教えてくださいね。
quickly:素早く(過程が短い)
動きや手順のある動作と共に使われます。いつ行うかよりも、どのくらいの速さで行うか、に焦点があります。
例:
I moved quickly to avoid the falling object.
落下してきたものを避けるために、素早く動いた。
He wanted to get rich quickly, so he chose the job.
彼はすぐに金持ちになりたかったので、その仕事を選んだ。
by hand: 機械を使わず手で
機械に頼らずに手で何かを作る場面で適切な表現です。
例:
I folded the letters by hand.
手紙は手で折りました。
These cookies were made by hand.
このクッキーは手作りです。
You have to feed the paper by hand.
紙は手で給紙する必要があります。
manually: 自動の機能を使わずに
機械を使う場面で、自動でできずに手動で何かをしないといけない場面で適切な表現です。
例:
You have to insert the paper manually.
用紙を手動で挿入する必要があります。
The data must be entered manually.
データは手動で入力する必要があります。
We opened the valve manually.
バルブを手動で開けました。
2つの単語は入れ替えて使うこともできます。その際には、by handの方が日常的な(口語的)表現として、manuallyの方が専門的な用語として使われます。
nearもcloseも、ともに「近い」という意味です(厳密に言うとnearは前置詞、closeは形容詞ですがここで扱っています)。しかし、nearとcloseは表現できる状況が若干違います。nearしか使えない場合と、closeしか使えない場合があります。
nearが使われる場面
nearは、距離が遠いか近いかで「大雑把に言ったら近い」「時期的に近い」など、主観的な近さを表します。厳密な基準はありません。
例:
My company is near Tokyo station.
私の会社は東京駅の近くにある(※どのくらい近いかは不明)。
That accident happened near the goal.
その事件はゴールの近くで起きた(※数センチ?数十メートル?かは分からない)。
Christmas is near.
クリスマスが近い(※1週間前?1ヶ月前?話し手の主観による)。
Near the middle of the story, the hero faces death.
物語の中盤近くで、ヒーローは死に直面する(※数ページ前?厳密にはわからない)。
closeが使われる場面
close は「距離的に密接している」「関係性が深い」「答えなどが正解に近い(惜しい)」など、客観的な基準に基づいている表現です。
例:
My house is very close to the park.
私の家は公園のすぐ近くだ(※公園の隣や公園が家から見えるくらいの距離)。
We are close friends.
私たちは親友です(※親密という意味)。
You’re close!
惜しい!(※もうちょっとで正解。)
betweenもamongも、ともに「〜の間に」という意味です。しかし、betweenとamongは表現できる状況が若干違います。まずはbetweenしか使えない場合とamongしか使えない場合を、数という単純な基準から分かりやすく説明します。その後で、もう少し厳密な使い分けを補足します。
betweenが使われる場面
betweenは「2つのものの間に」という意味を表すことが多いです。数をまずは意識しましょう。
例:
It's between you and me.
それはあなたと私だけ(の秘密)ですよ。
There is a difference between HIV and AIDS.
HIVとAIDS(エイズ)の間には違いがある。
amongが使われる場面
amongは「3つ以上のものの間に」という意味を表します。数をまずは意識しましょう。
例:
He is popular among us.
彼は私たちの間で人気がある。
The use of e-cigarette is widespread among young people.
電子タバコの使用は若者の間に広がっている。
補足:もっと詳しく知りたい方へ
実はbetweenが「3つ以上のものの間に」を表す場合もあります。その場合、「〜の間に」と表現される「〜」の要素は、それぞれが異なっていて区別することができるものです。その証拠にbetween them. やbetween A, B, and C. のように表現されることがあります。一方、amongでは全ての要素が均一で同じと捉えられている場面での使用です。
例:
Negotiation between them has failed.
彼らの間の交渉は失敗した。
The company opens up new links between people, clothing, and the global environment.
その企業は、人々と、服と、地球環境の間に新しい繋がりを開いている。
greatly、highlyは動詞と共に使われて「非常に~」と程度が大きいことを表します。一緒に使われる動詞が異なります。どちらもフォーマルな(硬い)表現です。
greatly:(感情・変化・影響の度合いが)非常に多い
greatly と相性が良い動詞は、感情・変化・影響を表す動詞です。
例:
【感情】
I greatly appreciate your help.
あなたの助けに非常に感謝しています。
I greatly regret saying that.
そのように言ったことをとても後悔しています。
【変化】
AI technology has greatly improved in recent years.
AI技術は近年目覚ましく向上した。
The risk of heart disease is greatly increased by smoking.
喫煙によって、心臓病のリスクは非常に高くなる。
Thanks to volunteers’ activity, the plastic on the seashore was greatly reduced.
ボランティア活動のおかげで、海岸のプラスチックが非常に減った。
【影響】
Performance in sports is greatly affected by our mental state.
スポーツでのパフォーマンスは心理状態に大きく影響される。
特に「変化」を表す場合、greatly は 自動詞 や 受け身 と一緒に使われることが多いです。
highly:(評価・可能性が)高い
highlyと相性が良い動詞は評価や可能性を表す動詞です。
例:
【評価】
I highly recommend this movie.
この映画、非常におすすめです。
Macbook is highly recommended for creators.
クリエイターにとって、マックブックは非常におすすめです。
My study was highly evaluated.
私の研究は高く評価されました。
He is highly regarded as a professional player.
彼はプロ選手として高く評価されています。
These artists are highly respected and widely recognized nationwide.
このアーティストたちは非常に尊敬され、国内で広く認識され(知られ)ています。
【可能性】
It is highly unlikely that it will snow tomorrow.
明日雪が降る可能性は非常に低い。
It is highly probable that he will win the game.
彼が試合に勝つ可能性は非常に高いです。
補足:
日常場面なら、感情や評価に対してはreally(ただし人が主語のみ)、変化に対してはa lotが使えます。
例:
I really appreciate your help.
I really recommend this movie.
Performance in sports is affected a lot by mental state.
前置詞の使い分けは難しいです。そのため、in, on, at の使い分けはイメージを掴むことと、例文に多く触れることが大切です。
inが使われる場面
広い空間の中にいる・ある状態の時に使えます。前置詞 in が使われる時には、建物の空間内部やモノの内部をイメージしています。
例:
The carpenter is working in the house.
大工が家の中で働いている。
My friend is sick in the hospital.
友人が入院している(※in the hospitalは入院や病院勤務のニュアンスです)。
Write in the notebook.
ノートに書きなさい(※ in the notebook はノートを開いた中身のニュアンスです)。
onが使われる場面
平面に接している状態の時に使えます。前置詞 on は、床や机などの表面だけでなく、壁などの平面にも使えます。
例:
The carpenter is working on the house.
大工が家の(屋根の)上で働いている。
The picture is on the wall.
絵が壁に飾ってある。
There are many items on the shelves.
棚にたくさんのアイテムが並んでいます(※ 棚は段の上にモノを乗せるのでon)。
Write your name on the notebook.
ノートの表紙に名前を書きなさい(※ on the notebook はノートの表面のニュアンスです)。
Do not leave your phone on your desk.
スマホを机の上に置きっぱなしにしないで下さい。
atが使われる場面
最後に at です。空間や平面を意識する必要がなく、単純に場所を示したい時に使えます。
例:
I saw my friend at the hospital.
病院で友人を見かけた。
They emphasize entertainment at Nintendo.
任天堂では娯楽を重視している。
I am a member of the home economics club at my high school.
私は高校で家庭科部に所属しています。
I studied psychology at university.
大学では心理学を学びました。
I bought coffee at a convenience store.
コンビニエンスストアでコーヒーを買った。
I studied English at my desk for two hours.
2時間机に向かって英語の勉強をしました(※ on my desk だと机の上、単純に机という場所を表すならat my desk )。
inが使われる場面
客観的な基準としては、1週間以上の長い期間を表す時には、前置詞 in が使えます。例えば、世紀、年、季節、月、週、などです。場所を表す時と同様に、in を使うにはある程度の広さのイメージが必要なためです。
また主観的な基準としては、1週間より短い時間でも、その期間の長いイメージをもつことができれば、 in が使えてしまいます。例えば、朝の時間帯、昼の時間帯、夕方の時間帯、それから『〇〇時間で△△する』などの表現です。主観にも大きく影響されるため、時間を表す前置詞は難しいのです。
長い期間の例:
The Black Death was a devastating epidemic that broke out in the 14th century.
黒死病は、14世紀に発生した壊滅的な伝染病である。
In 1945, the world's first atomic bomb was dropped on Japan.
1945年に世界で初めて原子爆弾が日本に投下された。
In April, many people in Japan suffer from hay fever.
日本では4月に、多くの人が花粉症に悩まされています。
More than 30,000 people were infected with coronavirus in two weeks.
2週間の間に3万人以上がコロナウイルスに感染した。
短い期間の例:
I got up early in the morning.
午前中に早く起きた。
I went shopping in the afternoon.
午後に買い物に行った。
I took my dog for a walk in the evening.
夕方に犬を散歩に連れて行った。
I finished my summer homework in one day.
1日で夏休みの宿題を終えた。(※ この場合の in は「時間がかかる」という意味になっています。)
onが使われる場面
前置詞 on は、in よりは期間が短い時間を表すときに使えます。ほとんどが日付や特定の曜日、特別な日を表す表現になります。
例:
The wedding was on February 14.
結婚式は2月14日だった。
The last time I saw her was on Tuesday.
彼女を最後に見たのは火曜だった。
I play table tennis on Fridays.
毎週金曜日に卓球をしています。
I did nothing on Christmas Eve.
クリスマスイブに何もしていなかった。
What do you do on weekends?
週末に何をされていますか?(※ 例外。さらに、イギリス英語では at weekends のように週末を表現するのに at が使われる。)
atが使われる場面
前置詞 in や on よりさらに短い一時を表すのが at です。前置詞 at は時計が表示する特定の時間を表します。〇時△分などの一瞬の時間です。時間の長さや幅のイメージはありません。
例外的に、『夜に』を表す時には、at night を使います。
例:
The alarm clock went off at 5:50.
5時50分に目覚まし時計が鳴った。
I got up at 6 o’clock.
私は6時に起きた。
I met a friend at a cafe at noon.
正午に友人とカフェで待ち合わせをした。
I played video games at night.
夜にゲームをした。(※例外:なぜか夜は一瞬で過ぎる時間と捉えられています)
補足:もっと詳しく知りたい人へ
前置詞 at を使うのに明らかに長い時間を表す表現があります。私の知りうる限りだと、 at night(夜に)at Christmas(クリスマスに)at the weekend(週末に)at New Year's(正月に)です。なぜこれらの場合に at を使うのか、明白な理由は不明です。しかし、言葉を身に付けている段階の幼い子どもにとって、夜はすぐ眠くなって一瞬で過ぎてしまう時間だから、という冗談をきいたことがあります。クリスマスも週末も、楽しい時間は確かにすぐに過ぎてしまいます。これらの表現を記憶するには、なかなか興味深い覚え方です。
学んだ内容を内容を参考に、前置詞の使い方の練習をしてみましょう。