石川県金沢市産
【環境省レッドリスト2020】なし
【石川県レッドデータブック2020】なし
能登地方:珠洲市、宝達志水町。加賀地方:かほく市、金沢市、加賀市。
能登地方から加賀地方にかけて広く分布しているが、生息地は局地的。遷移が進んでいる場所も多く、今後の動向が注視される。井村・野中(1992)がコウベツブゲンゴロウとして報告した産地のうち、金沢市曲子原、戸室別所、新保、尾口村東二口においては、筆者はニセコウベツブゲンゴロウしか確認していないことから、これらは本種の誤りと推測される。
林に囲まれていたり、湧水や染み出し由来の水域など、冷涼な環境の浅瀬に生息する。
標高が高い場所でも得られている。県内で確認された最も高い池は標高700.1m。
千葉県では5月に卵が採集されており、埼玉県では8〜9月に新成虫が確認されている。
灯火に飛来する。
井村正行・野中 勝(1992)石川県のゲンゴロウ科調査報告.翔, (97): 1-10.
岩田泰幸・新井浩二・岩田朋文・渡部晃平(2019)埼玉県におけるニセコウベツブゲンゴロウの新記録とコウベツブゲンゴロウの既知記録の削除.さやばねニューシリーズ,(35): 46-47.
Watanabe, K.(2021)Biology of the small diving beetle Laccophilus yoshitomii Watanabe and Kamite, 2018 (Coleoptera: Dytiscidae) and rearing methods. The Coleopterists Bulletin, 75 (1): 88–92.
Watanabe, K. & Y. Kamite(2018)A new species of the genus Laccophilus (Coleoptera, Dytiscidae) from Japan. Elytra, Tokyo, New Series, 8 (2): 417–427.
山﨑 駿・渡部晃平・依田剛明・内山龍人(2020)千葉県におけるニセコウベツブゲンゴロウの初記録および卵に関する知見.さやばねニューシリーズ,(40): 26.