おうちでトランプ

 はじめに

ご家庭で楽しく遊べる、2人で遊ぶトランプゲームを中心とした、少人数向けのトランプゲームをいくつかご紹介します。

トランプのゲームはたくさん種類がありますし、書籍でも数多く取り上げられています。ここでは書籍などであまり見かけないもの・少人数で遊べるものを中心に取り上げてルール紹介していきたいと思います。

書籍のご案内はトランプ本の目次を、オンラインで面白いゲームを探す場合はリンク集をご覧ください。

また、遊ぶ前に一度、お子さんとご一緒に ゲームを楽しむために を読んでください。

ひとり用

ひとり用のトランプ遊びだからといって、必ずしもお子さんがひとりぼっちで遊ぶ必要はありません!ぜひ一緒に相談しながらお子さんと遊びましょう。いつもは対面で遊ぶトランプゲームも、今回は一緒に同じ方向を向いて遊びましょう!

ホイストと呼ばれるシンプルなトリックテイキングゲームをひとりで遊べるように考案されたものです。9ディールを通して規定得点を超えられるかどうか挑戦してみませんか。トリックテイキングゲームでよくある獲得トリック数のビッドがポイントになるゲームです。プレイ時間目安、約30分。(2013/03/17掲載)

ふたり用

おやこで楽しくトランプ!とは言っても、平日など家族全員が揃ってというのも難しいもの。ここでは最少人数の2人で、短時間で遊べるゲームを取り上げてみました。食後の団らんにどうぞ。

シンプルなトリックテイキングゲームの2人版です。前半は手札調整のオークション、後半は整えた手札でのトリックテイクです。派手さはありませんが、切り札の扱い方やカウンティングを自ずと学べる良ゲームです。プレイ時間目安、約20分。(2013/03/09掲載)

アヒルの鳴き真似も楽しい、トリックテイキング風ゲームです。前半と後半でカードの強さが変わるのがおもしろい。フェアリールールとして紹介しているランクの方が、お子さんの受けがいいと思います。プレイ時間目安、1ディール15分の約30分。(2013/03/13掲載)

効率よくカードを集める、フィッシングゲームと呼ばれるジャンルのゲームです。お子さんには「お買い物ゲームだよ!」と紹介するとルールをすんなり理解してもらえるかも?足し算の要素がありますが、あまり期待しすぎないように。プレイ時間目安、1ディール10分の約60分。(2013/09/09掲載)

狭いコースを 2人で かけっこ競争するような、トランプ 2組を使用するゲームです。おっかけっこする感じからキャット&マウスという呼ばれ方もします。相手の不利益が自分の利益になるわかりやすさがありますが、とても意地悪に見えるゲームです。プレイ時間目安、約30分。(2013/09/15掲載)

ポーカーの役を知っていれば、すぐに楽しめる、スピーディーな陣取りゲームです。ハンドマネジメントあり、陣取りあり、騙し合いありと、たいへん駆け引きの楽しいゲームで、プレイ感も軽いので繰り返し遊びやすいでしょう。プレイ時間目安、約 7分。(2013/10/01掲載)

攻撃側と防御側、それぞれの役割で違うルールに従ってカードを出していくゲームです。終盤に向け手札を整えながら何度かの勝負を繰り返していきます。あまり馴染みの無いルールなので、慣れた頃に紹介している選択ルールを加えてみてください。プレイ時間目安、約 20分。(2014/04/30掲載)

お互いの手札を読み合いながら、時に強気で得点を倍々に上げていくゲームです。おやこで遊ぶというよりも、同世代くらいで手軽に遊ぶようなギャンブルゲームです。カードの強さが一般的なものと違っていますので注意してください。プレイ時間目安、約 30分。(2014/05/04掲載)

ふたりから

2人から遊べるゲームですが、だいたいは3人あたりから面白くなるものが多いです。2人で遊ぶ場合はルールの確認だったりちょっとした練習感覚で遊んでみてください。

数字をおぼえたてのお子さんと遊ぶのにちょうどいい、おままごとゲームです。各自のたこ焼きプレート上で、たこやきに見立てたカードをくるくるめくり、ひっくりかえしていきます。駆け引きの要素はありませんので、純粋に手続きだけを楽しんでください。2~6人用(推奨3人)。プレイ時間目安、約 5分(2013/10/02掲載)

うまく手札を整えつつ、最後の勝負に負けるゲームです。何度か遊ばないと勘所が掴めないかもしれませんが、決して手札運だけのゲームではありません。意図せず絵札が手元に残るスリルを味わってください。2~7人用(推奨4人~)。プレイ時間目安、約30分。(2014/04/24掲載)

一癖あるドロー・ポーカーといった趣のゲームです。手札を整えて役をつくりますが、捨てるカードによっては誰かが得する展開にしてしまいます。進行上、ゲームの後半ではどんどん得点が入る展開になるので楽しくなってきます。2~4人、6人用(推奨3人または4人)。プレイ時間目安、約45分。(2014/05/18掲載)

ダウトに似た、うまくウソをつくゲームです。4枚しか存在しない同じ数字(英字)のカードが十数枚出されるなど なんだか不思議な気分になれます。2~6人用(推奨3人~)。プレイ時間目安、約20分。(2013/08/23掲載)

アレンジと呼ぶ、場の組み合わせを臨機応変に変えて手札を減らしていくパズル性の高いゲームです。トランプ2組使用で、場所を広くとりますので、ミニサイズのトランプで遊ぶのがお勧めです。2~5人用(推奨3~4人)。プレイ時間目安、2人で1プレイ約50分。(2013/03/31掲載)

4人用

基本的に 4人でしか遊べないゲームです。バリエーションで 3人で遊べるルールがあるものもあります。

2人対2人のチーム戦ゲームです。基本はトリックテイキングゲームですが、トリックに勝った人がその得点札とともに他人に獲得トリックを押しつけるという不思議なプレイを楽しめます。2ディール目からは完全情報公開ゲームになるため、つづけて「もう1ゲーム!」とはなりにくいですがとても魅力的なゲームです。じっくり遊びたいときお勧め。2~4人用(推奨 4人)。プレイ時間目安約60分。(2023/09/23掲載)


創作ゲーム

近年、日本で創作されたトランプのゲームをご紹介します。面白い創作ゲームが他にもありましたら是非お知らせください。

個人サークルプエルのトリコの りかちさんが創作したゲームです。山札が尽きる前に手札を出し切ることを目指します。トリックに勝てば手札は減りますが、負ければ増えていきます。プレイ前の手札交換、切り札の決定など有利な条件が揃っている中、より多くの山札を残して勝利することを目指しましょう。1人用。プレイ時間目安、約 5分。(2021/01/27掲載) (English rule)

個人サークルプエルのトリコの りかちさんが創作したゲームです。コンパクトなオークション(競売)のゲームですが、入札に使ったカードが後々商品として回ってくるところが特徴。軽妙な会話を交えつつ、遊んでみましょう。3人用。プレイ時間目安、約 15分(2017/01/05掲載)

ドミッチさんが創作したゲームです。プレイヤー全員で協力して目的達成を目指すトリックテイキングゲームです。他のプレイヤーが出すカードの1枚1枚から意を汲みつつ進めます。達成のためにはそれなりの技術が求められます。成功したときの達成感を是非味わってください。3~5人用。プレイ時間目安、約 30分~(2017/01/31掲載) (English rule)

Morrisさんが創作したゲームです。他のプレイヤーが出すカードと違う番号を出してチップをひとりじめしましょう。かんたんなルールでとても白熱するゲームです。3~6人用。プレイ時間目安、約 5分(2017/02/27掲載)

流星キックさんが創作したゲームで、 Trick Taking Partyゲーム賞 応募作です。プレイヤーは冒険隊を率いて全知全能の力を宿すという黄金髑髏を求め冒険の旅に出ます。数々の財宝を奪い合いながら、見事、呪われた黄金髑髏を集めきることができるでしょうか。3人用。プレイ時間目安、約 20分(2017/09/21掲載)

スゲさんが創作したゲームで、TrickTakingPartyゲーム賞2020大賞受賞作です。トリックを通じて獲得したカードの価値が、プレイを通じて変動します。価値があがりそうなカードを集めつつ、他者のカードの価値を落とすように株価の操作を試みます。3人用。プレイ時間目安 45分(2022/08/06掲載)

与左衛門さんが創作したゲームで、TrickTakingPartyゲーム賞2017大賞受賞作です。トリックを通じてカードを獲得し、石垣に見立てて計画通りに積み上げましょう。フォローできないときの「ござらぬゆえ」がとびきりキャッチーなトリックテイキングゲームです。3~4人用。プレイ時間目安 15~20分(2022/08/09掲載)


与左衛門さんが創作したゲームで、当コーナーに寄稿いただきました。高得点が期待できるマークを手札に残し、そのマークが1着になることを目指します。ミルケンというゲームに数点のアイディアを加えることで、新しいゲームに生まれ変わりました。3〜5人用。プレイ時間目安、約 20分〜(2017/11/17掲載)

スゲさんが発案し草場さんがデベロップしたトリックテイキングゲームです。よくある獲得トリック数の予想を、自分のみならず他プレイヤーも予想します。手札が予めある程度わかっているので、少人数であればあるほど駆け引きの要素が強くなります。相手の予想を外しつつ自分の目標は達成していきましょう。3〜6人用。プレイ時間目安、約 40〜60分(2018/06/12掲載) (English rule)

ろれるり堂さんが創作したカードゲームです。修行僧のひとりとなり瞑想にふけります。時に他の修行僧から「悟り」を奪い奪われ、より深くより早く悟りをひらきましょう。当コーナー掲載にあたりトランプゲームとしてのルール公開許可をいただきました。3〜5人用。プレイ時間目安、5分(2019/01/12掲載)

河童の三平さんが創作したポイントトリックテイキングゲームです。各々が演じる役割ごとに得点源となるカードが変わります。たった 7枚の手札を睨みながら、絡みあう思惑の中、誰よりもうまく役割を演じましょう。3人用。プレイ時間目安、30分(2019/02/02掲載) (English rule)

マストフォロー練習トランプ

マストフォロー練習トランプで遊ぶことを前提とした創作ゲームです。

https://www.dropbox.com/s/kwo2wzlv12g1m8s/piiko13.pdf

ゲームマーケット2013秋でお披露目した創作トリックテイキングゲームです。お互いの手札背面カラーをにらみながら、獲得トリック数の宣言をおこないます。楽しみながらトリックテイキングゲームの基礎を学びましょう。2~4人用(推奨2人または4人ペア戦)。プレイ時間目安約20~40分。(2013/11/05掲載)

https://www.dropbox.com/s/xdrmg1u6e6mzaj9/mushroom.pdf

Trick-taking games Advent Calendar 2015お披露目した創作トリックテイキングゲームです。いつでも出せる手札と、アンロックさせないと出せない公開手札を駆使してマストフォローのトリックテイキングゲームをおこないます。最後のトリックを取らないよう後半のパズルを制しましょう。3人用。プレイ時間目安約40分。(2015/12/03掲載)

https://sites.google.com/site/tambourinedc/cards/ttt

2015年のアドベントカレンダー企画 Trick-taking games Advent Calendar 2015にて公募したもので、S. Ando氏の創作物です。このトリックテイキングゲームは、マストフォロー練習トランプでスートが見えていることを利用し、プレイヤー全員が協力して目的を達成することを目指します。1~4人用。プレイ時間目安約20分。(2016/1/16初版ルール掲載、1/29日追記、2020/09/19日2020年新版ルール追加) (English 1st Edition rule)

クロスラフ

2017年の Trick Taking Partyゲーム賞応募作で、りかち氏の創作物です。パートナーシップのトリックテイキングゲームです。ビッドとカードプレイで意志疎通を図ります。パートナーの手札のスート構成がわかり、手札交換もあるので、うまくクロスラフを狙っていきましょう。4人用。プレイ時間目安約60分。(2017/2/1掲載)

バランスチート

2017年の Trick Taking Partyゲーム賞応募作で、Hiroki Okawa氏の創作物です。引き継いだ業務が不正会計だったことから四苦八苦するというモチーフのトリックテイキングゲームです。個人ごとに持つバランスシートの帳尻を合わせるべく、トリックの勝敗をコントロールしましょう。4人用。プレイ時間目安約15分。(2017/2/1掲載)

ミスト

2017年の Trick Taking Partyゲーム賞応募作で、スゲ氏の創作物です。4人用。手札として配られたカードを見ずに、そのまま伏せた状態でプレイするという衝撃のトリックテイキングゲームです。プレイ中は「霧の塔」「呪い」「霧札」「禁断の力」などパワーワードが自然と飛び交います。プレイ時間目安約30分~。(2017/2/1掲載) (English Rule)

ヤマカン

黒宮公彦さんが創作したゲームです(初回公開時は「ヤマカン」という名称でした)。カード補充を伴う全12トリックのポイント・トリックテイキングゲームです。補充する山札のカードすべてのスートが予め分かっていますが、一癖ある切り札で常に思い通りの結果が得られるわけではありません。2人用。プレイ時間目安約20分。(2017/11/3掲載)

山分け

黒宮公彦さんが創作したゲームです(初回公開時は「山分け」という名称でした)。上級者向けファルプヴェクセルとも紹介されています。ポイント・トリックテイキングゲームですが、得点を得るためにはプレイ前に宣言する獲得ポイント数の精度を上げなければなりません。獲得トリック数ではなく獲得ポイントというところで綾がでやすい。2〜人用。プレイ時間目安約30分~。(2017/11/3掲載)

アルティメットじじ抜き

ひとみさんが創作したゲームです。じじ抜きをマストフォロー練習トランプでプレイします。ポイントは、捨てたカードを表向きに整列して並べることで、残り手札が類推しやすくなっているところ。何人でも遊べますが、推奨は 5人とのこと。プレイ時間目安約20分(2017/11/14掲載)

トランプゲーム本の もくじ

手元で参照できるのが書籍のメリット。たくさんの本がある中で、自分が探しているルールが載っているのはどの本か、探す一助になればと目次だけ(一部書籍は索引も)を転記しました。

トランプゲーム本の目次はこちらから

David Parlett氏 和訳リンク

David Parlett氏が http://www.parlettgames.uk/oricards/ にて公開しているゲームの和訳リンク集です。書籍掲載のものも含んでいます。また、ウェブ上での原文ルール公開は見当たらないものの、和訳ルールがウェブ上で確認できたものも追加掲載しています。

いずれにせよ私が見つけたものを中心に登録していますので、未登録の和訳情報がありましたら是非教えて下さい。紹介に加えたいと思います。

David Parlett創作氏トランプゲーム和訳リンクはこちらから

本にまとまりました

「おうちでトランプ」が 3冊の本にまとまりました。「別冊」を除き、現在は各種イベント会場にて、トランプ屋さんでお求めいただけます。

よろしくお願いします。

リンク

面白いトランプゲームをいろいろとルール紹介しているサイトをご紹介します。

謝辞

ルール紹介をおこなうにあたり、草場純先生の「夢中になる!トランプの本」の影響を大きくうけています。関係者の方で、問題があるとの判断があればご連絡ください。

また、本コンテンツを作成するにあたり、以下の無料画像素材を使用しています。素材を公開してくださった作者のみなさまに感謝いたします。

テストプレイにつきあってくれる家族に。いつもありがとう。