準備
使用カード:65枚(1組52 + ♠ 13枚)
※ ♠ だけ 26枚になります
ポーカー・チップ:ひとり 300点分くらい
またはメモ用紙と鉛筆
カードの順列:
A, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, J, Q, K, A
※ K, A, 2のようなつながり方はしない
カードを交換しながら手札の中で役を作っていきます。得点は手札で作った役から得られるものと、捨てるカードのタイミングで得られるものの大きく 2種類があります。繰り返し何度か点を得ながら、最終的にいち早く規定得点を獲得した人が勝ちます。
このゲームでは 65枚という変わった枚数で遊びます。トランプを 2組用意しジョーカーを除く 1組 52枚に、別の 1組から ♠マークのカード 13枚を加えます。残った 39枚の組はこのゲームでは使わないので、ケースにしまって脇に置いておきましょう。
♠マークのカードのみ同じ数字が2枚ずつになり、この ♠マークを、ダブルド・スーツと呼びます。
カードをシャッフルしたあと、親(ディーラー)は左隣の人から時計回りに 1人 1枚ずつ、各自 6枚(6人で遊ぶときは 5枚)となるようにカードを配ります。残ったカードは伏せたまま脇に置いて山札とします。
まずゲームの基本的な流れを説明した後、自分の番にできることを詳しく説明します。
ゲームは、親(ディーラー)の左隣の人からはじめます。親の左隣の人は、手札の中から好きなカードを 1枚、表にして出します。出したカードは同じ数字(英字)ごとに山にします。
自分の番の最後に、カードを山札から補充します。ゲーム終盤では、山札に充分な枚数が無いことがありますが、取れる範囲で補充し、最後、全員が手札を使い切るまで進めます。
例でゲームの基本的な流れを説明します。
上の図はカードを出すときの置き方例もあわせて描いています。ゲームは親の左隣の人から始めます。
例の続きです。上の図では、親の左隣の人が 3のダイヤを出したところです。
自分の番の最後に、手札を補充します。これでこの人の順番は終わりです。次はさらに左隣の人へ順番が移ります。
このようにして、手札を整えながらゲームを進めます。
自分の番にはつぎの 4つの内、いずれかひとつをおこないます。
それぞれについて説明します。
手札からカードを 1枚出し、山札から補充します。条件によって、出したカードで得点となります。
詳しくは以下のとおりです。
手札から1枚を出し、表にして同じ数字(英字)の山とします。このとき、これまでに出されたカードが何枚あるか、また、何のカードであるかが分かるように少しずらして置いていきます。
手札から出した 1枚を含め、同じ数字(英字)のカードが 5枚揃ったとき(♠♠♥♣♦マークの 5枚あります)、このカードをトリックと呼び、得点します。得点はカードの数字(英字)によって変わります。
得点したあと、揃った 5枚のカードを、伏せて捨て札の山に移動します。そして、手番の最後に、山札から 1枚取り、手札に加えます(手札の補充)。次は左隣の人の順番になります。
上の図は、手札から 3のダイヤを出し「3」のカードが 5枚揃った例です。揃ったカードが 3のため、得点は 5点になります。即座に得点します。
例の続きです。得点した後、トリック(揃った 5枚のカード)は捨て札の山に移動します。
例の続きです。自分の手番の最後に手札の補充をおこないます。山札から 1枚カードを取り、自分の手札に加えます。これで自分の番が終わり、次は左隣の人の番になります。
手札のみで役を作り、宣言することで得点します。得点のあと、役として使ったカードを 1枚出し、山札から補充します。条件によって、出したカードでさらに得点となります。
詳しくは以下のとおりです。
自分の手札の中で、次の 3種類のうち、いずれかの「役」ができあがっていたならば、そのことを宣言し、役となったカードを公開します。作り上げた役により得点が変わります。
得点したあと、役として公開したカードから (トリックのときと同じように)1枚を出し、表にして同じ数字(英字)の山とします。このとき、これまでに出されたカードが何枚あるか、また、何のカードであるかが分かるように少しずらして置いていきます。
役として公開したカードから出した 1枚を含め、同じ数字(英字)のカードが 5枚揃ったとき(♠♠♥♣♦マークの 5枚あります)、さらにトリックとして得点します。
そして、手番の最後に、山札から 1枚取り、手札に加えます(手札の補充)。次は左隣の人の順番になります。
「役」についてそれぞれ説明します。
シークェンス
数字(英字)が連続した 6枚の手札です。マークは関係しません。Aのカードは Kより大きくも、2よりも小さくも扱えますが「K, A, 2」のように、両方にまたがるような組み合わせはできません。得点は 20点です。
上の例図では、10, 9, 8, 7, 6, 5の組み合わせでシークェンスができあがっています。
フラッシュ
同じマークのみの 6枚の手札です。数字(英字)は関係しません。ただし、ダブルド・スーツである♠マークで揃えてもフラッシュとは認められません。得点は 30点です。
上の例図は♥マークのみで組み合わされたフラッシュです。
フラッシュ・シークェンス
シークェンスとフラッシュの両方を満たす役です。これもダブルド・スーツは認められません。得点はシークェンスとフラッシュ両方の合計点である 50点です。
上の例図では♥マークのみで組み合わされており、さらに 6, 5, 4, 3, 2, Aと連続した数字(英字)になっているフラッシュ・シークェンスです。
例でコンビネーションの例を説明します。ここでは手札でシークェンスができあがっていた例として説明します。
自分の番になったとき、まず、シークェンスであることを宣言して手札を公開し、他の人に役ができあがっていることを見せます。シークェンスの得点は 20点です。即座に得点します。
例の続きです。得点したあと、「役」として公開したカードのうち 1枚を出します。トリックのときと同じように同じ数字(英字)でひとまとまりになるように、下のカードが分かるように少しずらして出します。今回は 10のスペードを出しました。残った手札は 5, 6, 7, 8, 9の 5枚です。10、または、4のカードが手札として来れば再度シークェンスとして得点する可能性があります。出した 10のカードは 2枚目だったため、ここではトリックの得点を得ることはできませんでした。
例の続きです。残った手札はふたたび自分だけが見えるようにします。自分の手番の最後に手札の補充をおこないます。山札から 1枚カードを取り、自分の手札に加えます。これで自分の番が終わり、次は左隣の人の番になります。
手札のみで同じ数字(英字) 5枚を揃え、宣言することで得点します。得点のあと、宣言に使ったカードをすべて捨て、山札から補充します。
詳しくは以下のとおりです。
自分の手札の中で、同じ数字(英字) 5枚を揃えた「役」ができあがっていたならば、そのことを宣言し、役となったカードを公開します。この役をアセンブリといい、カードにより 100点~130点を得点します。公開するカードが 5枚であることに注意してください。
得点したあと、役として公開したカード 5枚をすべて捨て、手番の最後に、山札から 5枚取り、手札に加えます(手札の補充)。次は左隣の人の順番になります。
上の例図は手札のみで作った J(ジャック)でのアセンブリです。Jの場合は得点が120点です。手札から公開するのはアセンブリになる 5枚のみです。
手札のみ、あるいは手札とトリックとして出されたカードとの組み合わせで役を作り、宣言することで得点します。得点のあと、役として使ったカードすべてを捨て、山札から手札を補充します。
詳しくは以下のとおりです。
マリッジは、同じマークの K(キング) 1枚と Q(クイーン) 1枚による 1組の組み合わせです。同時に複数の組を宣言して得点することができますが、1枚のカードを共通に使用して 2組のマリッジを宣言することはできません(ダブルド・スーツでしかありえない例えですが、♠Kが 1枚と ♠Qが 2枚あるような状況では、♠KQのマリッジ1組と、まだマリッジとして宣言されていない ♠Qが1枚ということです)
マリッジの組み合わせには 2つの方法があり、それぞれの方法を組み合わせて宣言しても構いません。
トリックとして出されたカードと組とする場合、必ずしも最後に出されたカード(一番上に置かれたカード)である必要はありません。
得点は宣言した組がいくつあるかで変わります。ダブルド・スーツである♠マークのマリッジのうち、2回目に宣言されたマリッジをインペリアル・マリッジと呼びます(ダブルド・スーツでも、1回目のマリッジは基本点しか得られず、ダブルド・スーツの2回目のマリッジがインペリアル・マリッジとして得点します)。
上のマリッジでの得点表の見方を補足します。3組のマリッジの例で説明すると、
として得点します。
上の例図はダイヤの Kと Qの組み合わせによるマリッジの例です。1組のマリッジなので、10点です。
得点したあと、マリッジの宣言で使用したすべてのカードを捨て札の山に移動します(伏せて山にします)。これは手札もトリックとして出されたカードいずれも対象になります。そして、手番の最後に、手札の補充として、手札が 6枚になるように山札から不足分のカード枚数を取ります。次は左隣の人の順番になります。
なお、マリッジとコンビネーションを同時に宣言することはできません。
例でマリッジを宣言した場合の流れを説明します。
上の例図では2組のマリッジを宣言しました。手札のうちのダイヤによる Kと Qのマリッジ 1組と、手札の Qのハートと、トリックとして出ている Kのハートの組によるマリッジ 1組の合計 2組です。ここではたまたま Kのハートがトリックとして出ているカードの一番上になっていますが、これは一番上でなくてもかまいません。
マリッジ 2組で、ダブルド・スーツを含まない(つまりインペリアル・マリッジもない)ため、得点は 30点です。即座に得点します。
例の続きです。得点した後、マリッジに使用したカードは、手札から公開したカードも、トリックとして出されていたカードもいずれもすべて捨て札に移動します。
例の続きです。自分の手番の最後に手札の補充をおこないます。手札が 6枚になるよう、山札から必要枚数分のカードを取り、自分の手札に加えます。これで自分の番が終わり、次は左隣の人の番になります。
山札が無くなったら、それ以上手札を補充することができなくなります。手札の補充ができなくなっても、ゲームはそのままつづけます。
全員の手札が無くなるまでゲームはつづけます。手札が無くなった人は一旦ゲームから離れます(他の人のプレイを見るだけになります)。全員の手札が無くなり、誰もゲーム終了の規定得点に達していない場合、すべてのカードを集め、シャッフルし直します。親を左隣の人に移して手札を配り直し、ゲームをつづけます。
誰かが得点合計で規定得点(2~3人で遊んでいるときは300点、4人または 6人で遊んでいるときは 200点)以上取ったとき、ゲームが終了します。得点はその都度計算するため、山札や手札が残った状態でゲームが終了することがあります。
規定得点を先取した人が勝ちです。
2人で遊ぶときは以下のルールが追加になります。
6人で遊ぶときは以下を変更します。
※このページ末尾から得点一覧のカードをダウンロードいただけます。ポーカーサイズにあわせて作ったのでかなり小さめですが、必要に応じて PDFを拡大してください