7ハンドポーカー

ゲーム開始

ゲームは、子の順番からはじめます。

カードを出す

自分の番が来たら、自分の手札から 1～ 5枚のカードを好きな枚数だけ選んで、裏向きに伏せた状態で出します。このとき、相手にカードの枚数がわかるよう、出します。

上の例では、子が手札から 2枚を選んで伏せて出しました。出したカードの枚数が 2枚とわかるよう、少しずらして出します。

配置場所の指定

相手は、出されたカードをどのチップの前に置くのか、カードを出した人に指定します。指定できるのは、カードを出した人がまだ置いていないチップの場所に限られます。

カードを出した人は、相手が指定した場所にカードを置きます。置くときも、カードの枚数がわかるよう、少しずらして置きます。

上の例では、子が出した2枚のカードを、親が端から2番目の場所に置くよう指定したところです。子は指定された場所にカードを置きます。枚数がわかるよう、ここでも少しずらしてカードを置きました。

手札の補充

最後に、手札の補充をおこないます。出したカードの枚数に関係なく、山札の上から 3枚をとり、手札に入れます。これで、自分の番を終了し、相手の番に交代します。

上の例では、子は 2枚のカードを出したあと山札から 3枚のカードをとり、手札に入れました。これで子の順番は終わり、親の順番に交代します。

以降、この手順（カードを出す、配置する、補充する）を繰り返してゲームを進めます。

勝負

1枚のチップを挟むように、お互いにカードを出しあったとき、勝負になります。

チップを挟んだお互いのカードを表に向け、それぞれ公開します。あとで説明するポーカーの役をつかって、どちらのカードが強かったかを判定します。

より強いカードを出した人が、その勝負に勝ち、チップをとります。とったチップは、勝負に勝ったことがわかるよう、表向きにしたカードの上に置いて目印にします。

上の例では、親が出したカードを、子が右端から 2番目の場所に置くよう指定したところです。子は 2枚のカードを、親は 1枚のカードだけを置いた状態です。

お互いに、出したカード（出していたカード）を表に向け、どちらが勝っているか勝負します。

子は Aと 4、親は Kでした。どちらも役がないので、ハイ・カード（あとで説明します）での勝負になります。子のハイ・カードは A、親のハイ・カードは Kです。この勝負は子が勝ちました。

仮に、親が Aを出していても、キッカー（あとで説明します）での勝負になるため、子が勝っていました。

勝った人がチップを取ります。上の例では子が勝ったので、子のカードの上にチップを置いて、勝負に勝ったことがわかるようにします。

ゲーム終了

ゲームは次のどちらかのとき、終了します。

• 連なりあった 3枚のチップを一方が取ったとき、即時ゲームは終了し、連なりあった 3枚のチップを取った人がゲームに勝ちます
• 7枚のチップについて、すべて勝負を終えたとき、ゲームは終了し、取ったチップ枚数の多い人がゲームに勝ちます

上の例では、左側のチップ 3枚を子が取りました。ゲームは連なる 3枚目のチップを子がとったタイミングで終了となります。まだ勝負がついていない 2枚のチップについては、もはや勝負はありません。ゲームは子の勝ちです。

ポーカーの役

ここで紹介するのは 7ハンドポーカーでの役（Poker hands）です。最も強いロイヤル・フラッシュから最も弱いワン・ペア、そしてハイ・カードまで強い順に役を紹介します。

7ハンドポーカーは、一般的なポーカーとは違い、それぞれの役を構成する必要枚数を満たしていれば良く、必ずしも 5枚を必要としない点に注意してください。以下、説明中のカード図は例になります。

ロイヤル・フラッシュ（Royal Flush）

同じマークの A, K, Q, J, 10からなる役。必ず 5枚なければなりません。要するにストレート・フラッシュの中で もっとも強いものです。

ストレート・フラッシュ（Straight Flush）

同じマークの連続した順列からなる役。必ず 5枚なければなりません。

5, 4, 3, 2, Aからなるストレート・フラッシュは、同じ Aを含んでいてもロイヤル・フラッシュとは異なり、最も弱いストレート・フラッシュになります(Aが 1扱い)。また、K, A, 2のようなストレート・フラッシュを作ることはできません。

フォー・オブ・ア・カインド（Four of a kind）

同じ数字(英字) 4枚からなる役。最低 4枚なければなりません。

フル・ハウス（Full House）

同じ数字(英字) 3枚と同じ数字(英字) 2枚の組み合わせからなる役。必ず 5枚なければなりません。要するにスリー・オブ・ア・カインドとワン・ペアの組み合わせです。

フラッシュ（Flush）

同じマーク 5枚からなる役。必ず 5枚なければなりません。

ストレート（Straight）

連続した順列からなる役。マークは問いません。必ず 5枚なければなりません。

5, 4, 3, 2, Aからなるストレートは、同じ Aを含んでいてもストレート中で最強となる A, K, Q, J ,10とは異なり、最弱のストレートになります(Aが 1扱い)。また、K, A, 2のようなストレートを作ることはできません。

スリー・オブ・ア・カインド（Three of a kind）

同じ数字(英字) 3枚からなる役。最低 3枚なければなりません。

ツー・ペア（Two Pair）

同じ数字(英字) 2枚 2組からなる役。最低 4枚なければなりません。

ワン・ペア（One Pair）

同じ数字(英字) 2枚 1組からなる役。最低 2枚なければなりません。

ハイ・カード（High card）

正確には、役と見なしません。

お互いに、ロイヤル・フラッシュからワン・ペアまでのいずれの役にも あてはまらないとき、もっとも順列の大きいカード 1枚を比較しあい、より大きなカードを出した方が勝ちます。Aが最強で 2が最弱です。1枚目が同じときは、次に大きいカード 1枚を比較し、勝敗が決まるまで順に確認していきます。

お互いの役が同じだったとき

お互いに出したカードが、同じ役であったときの勝敗判定について、以下にまとめます。

• カードのマークは勝敗に関係しません
• 役を構成するカードのうち、順列の大きいカードを出している方が勝ち
  • 例えば、ストレート7, 6, 5, 4, 3と ストレート K, Q, J , 10, 9であれば、それぞれ順列の最も大きいカードが 7と Kであることから、 Kをもつ後者のカードが勝ち
  • 例えば、ツー・ペア A, A, 6, 6と A, A, 7, 7であれば、まずお互いの Aを比較し、同じであることから次の 6と 7を比較します。大きいカードは 7であることから、 A, A, 7, 7のカードが勝ち
• 役を構成するカードも同じであったなら、役を構成しないカード（キッカーと言います）のうち、順列の大きいカードを出している方が勝ち
  • 例えば、ワンペア A, A, 2とワンペア A, A, 6ならば 6を出している後者のカードが勝ち
  • 例えば、ワンペア A, A, 2とワンペア A, Aならば 2を出している前者のカードが勝ち
• 役の構成もキッカーも同じであった場合、両者ともに勝ちとします（最初に並べた 7枚のチップとは別に用意していたものを1枚とって、両者がチップを1枚ずつ獲得します）。このため、ゲーム全体で 7枚以上のチップが必要となるときがあります

こんな遊び方もあります

• 最初に配る手札の枚数が、8枚ではなく 7枚とする遊び方もあります。このとき必ず 2枚は、ゲームに使われないカードが出ます
• 連続した 3枚のチップを獲得してもゲーム終了とならない遊び方もあります。このときはとったチップの枚数が多い方が勝ちます

ご家族の方へ

• ゲームを通じ、最大で26枚（トランプ1組の半分です）が自分の手札になります。手札をうまく調整することで、ホールデム・ポーカーなどと違って、思っている以上の高い手役を作ることができます
• 単純計算ですが、7回のカードプレイで 26枚を使い切るとすると、1回に出すカード枚数平均は 3.71枚です。
• カードを補充したかどうかわからなくなるので、勝負をおこなうときは、カードの補充を終えてから（手番を終えてから）お互い手役の公開をおこない、勝負した方がいいでしょう
• 2017年3月30日追記：おそらくこれが出所であろうものにたどり着きました。Cheapass Gamesの POKER SUITEというフリーゲームで、そのうちの SEVEN-HANDED POKERが該当のものと思われます。初期手札は 7枚です。バリエーションルールとして Jokerを加えてのプレイも紹介されています。©表記は 2011年になっていました。

参考文献

ルールを紹介するにあたり、以下の文献・コンテンツを参照しました。

• ７ハンドポーカー: しみくんのボードゲーム脳 http://bogem.sblo.jp/article/76137261.html
• 7 hand poker - YouTube http://youtu.be/XEptSWXPIqk
• How to Play 7 Hand Poker | eHow http://www.ehow.com/how_4549875_play-7-hand-poker.html
• 全日本ポーカー選手権公式ガイドブック 2008年版(日本ポーカー研究会・監修谷岡一郎・森巣博/扶桑社/2008年)
• ポーカー・ハンドの一覧 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/ポーカー・ハンドの一覧
• 7 Hand Poker Rules - Excite UK http://poker.excite.co.uk/7-hand-poker-rules-N29933.html
• How Can I Play The 7 Hand Poker Game and How it is related to Casino Bonus? | 3 Card Poker Rules http://3cardpokerrules.org/how-can-i-play-the-7-hand-poker-game/
• 7 hand poker? http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20070320134326AAAx8wE

ルール紹介をおこなうにあたり、草場純先生の「夢中になる!トランプの本」の影響を大きくうけています。関係者の方で、問題があるとの判断があればご連絡ください。