準備使用カード:
2~3人:1組 36枚(2,3,4,5とジョーカーをのぞく)
3~5人:1組 52枚(ジョーカーをのぞく)
※3人の場合は好みに合わせていずれかの枚数を選び遊んでください。
カードの強さ:(このゲームでは強さは関係ありません)
決まったルールにしたがってカードを出し、手札を無くしていきます。一番最後まで手札を持っていた人が負けです。
負けないためには、時に嘘をつく必要があるかもしれませんが、嘘を見やぶられたときは手札が増えてしまうかもしれません。
カードをシャッフルしたあと、上の1枚をわきに置きます。このカードは伏せたままわきによけて置き、ゲームが終了するまで使いません。
この後、親(ディーラー)は左隣の人から時計回りに 1人 1枚ずつ、順にカードを配ります。人数によっては配られるカード枚数に違いがでますが、すべてのカードを全員に配りきります。
カードが配られたら、全員が、各自の手札を確認します。同じ数字(英字)のカードが 4枚そろっていたなら、そのカードを表に向けて、全員に見えるようカードを捨てます。
捨てたカードはすべてひとまとめにして、脇によけておきます。ゲームの進行には影響しませんが、最初に脇によけた1枚とは別にしておいた方がよいでしょう。
スタートプレイヤーから、ゲームを始めます。ゲームの最初は、親の左どなりの人がスタートプレイヤーになります。
スタートプレイヤーは、手札から 1~3枚のカードを伏せた状態で出します。このとき、そのカードが何であるか、数字(英字)を宣言します。
このとき宣言する数字(英字)は、必ずしも出したカードと同じである必要はありません(本当のことを言ってもいいし、ウソをついてもかまいません)。
上の例では、スタートプレイヤーはカードを1枚出し「(このカードは)Aです」と宣言しました。伏せて出したカードが「本当にAであるか」「ウソをついて出した他の数字(英字)」であるかは、この時点では出した本人にしかわかりません。
カード出すと、左隣の人の番になります。
自分の番が来たとき、できることは2つしかありません。いずれか一方を必ずおこないます。
(a)手札からカードを出す
(b)宣言と違う、と指摘する
それぞれ順を追って説明します。
(a)手札からカードを出す
自分の手札から、1~3枚のカードを伏せて出します。カードを出すときには、スタートプレイヤーが最初に宣言した数字(英字)を繰り返し宣言します。この宣言はラウンドを通じて、途中で誰も変更できません。
上の例では、スタートプレイヤーの次のひとは、スタートプレイヤーの最初の宣言と同じく「(このカードも)Aです」と言いながら手札から1枚のカードを伏せて出しました。スタートプレイヤーのときと同じく、このカードが「本当に宣言どおり」なのか「嘘をついている」のかは本人にしかわかりません。
カードを出したあとは、左隣のひとの番になります。(b)の「指摘」をされない限り、同じ数字(英字)は4枚しか存在しないにもかかわらず、何周も繰り返されます。つまり、そういうゲームです。
上の例では1周して、ふたたびスタートプレイヤーに戻ってきたところです。スタートプレイヤーは前のひとに「(b)指摘」することなく、自分の手札から「(このカードも)Aです」といって1枚伏せて出しました。
(b)宣言と違う、と指摘する
前の人が、直前で出したカードが宣言と違うカードだと思った時は「ネ・ベリシ」(信じません)と言うことで「宣言と違うカードを出しましたね?」と指摘することができます。
上の例では、2周目に右どなりの人(スタートプレイヤー)が直前に出した 1枚が、宣言の「A」とは違うだろうと思ったため、「ネ・ベリシ!」(信じません)と指摘したところです。あくまでも指摘する対象は直前に出したカードに限定されます。
この例の場合は、一番最初に出した1枚目のカードが本当だったかウソだったかは問いません。
もし直前に出されたカードが2枚または3枚だった場合は、1枚でも宣言と違うカードがあると思ったなら、指摘ができます。
指摘をされたとき、カードを出したひとは、自分が直前に出したカードを表にして、指摘が正しかったのか、あるいは間違っていたのかを明らかにします。
繰り返しますが、これまでに出されたすべてのカードではなく、直前に出したカードだけを表にします。直前に出したカードが2枚または3枚だった場合、1枚でも宣言とちがうカードがあれば、それはウソをついたと見なします。
指摘したひとと、指摘されたひと(最後にカードを出したひと)、いずれかウソをついた人がカードを引き取ります。次のラウンドのスタートプレイヤーは、今カードを引き取った人の、次の人です。
上の例では直前に出していたのは宣言していた「A」ではなく「8」でした。
(b-1)指摘が正しかったとき(前の人が宣言とはちがうカードを出していたとき)
指摘が正しかったとき、つまり、前の人が嘘をついてカードを出していたときは、指摘されたカードも含め、全員がすでに出しているカードをすべて、直前にカードを出したひと(ウソをついたひと)が手札に入れます。
カードを手札に入れたひとは、同じ数字(英字)のカードが 4枚そろっていたならば、そのカードを表に向けて全員に見えるようカードを捨てます。
そして、次のスタートプレイヤーは、指摘を成功させた人がなります。スタートプレイヤーから次のラウンドを始めます。
(b-2)指摘が間違っていたとき(前の人が宣言どおりのカードを出していたとき)
指摘が間違っていたとき、つまり、前の人が正しく宣言どおりのカードを出していたときは、指摘したカードも含め、全員が既に出しているカードをすべて、指摘したひと(結果的にウソをついてしまったひと)が手札に入れます。
上の例では直前に出していたのは宣言していたとおり「A」だった場合です。この場合は次のようになります。
カードを手札に入れたひとは、同じ数字(英字)のカードが 4枚そろっていたならば、そのカードを表に向けて全員に見えるようカードを捨てます。
そして、次のスタートプレイヤーは、いま間違った指摘をした人の、次の人がなります。スタートプレイヤーから次のラウンドを始めます。
ひとりを除いて、手札が無くなったとき、ゲームは終了します。最後まで手札を持っていた人が負けになります。
ルール紹介をおこなうにあたり、草場純先生の「夢中になる!トランプの本」の影響を大きくうけています。関係者の方で、問題があるとの判断があればご連絡ください。