「追悼のとき」提案

日時:毎月11日(14:46)

場所:各宗教施設など

東日本大震災によって命を落とされた方々の冥福を祈る、「追悼のとき」を設ける

さる3月11日に多くの方が予想もしていなかった巨大地震が東北地方の東方沖を震源として発生致しました。地震の発生後に襲った大津波により、多くの方々が罹災し、一万五千人を超える方々が命を落とされました。自然災害とはいえ、これ以上の痛ましいことはありません。

人の子として生まれれば、親の期待を一心に背負い、また幼少から将来への夢を抱き、人生に対する希望を語っていた方々もおられましょう。子や孫のため、あるいは知人、友人のために日々、務めにはげみ、心を砕いておられた方もおられましょう。そのような方たちの尊い命が、今回の大震災により、一瞬にして消え去りました。身近な方を突然に失った悲しみは、如何ばかりかと想像するに余りあります。

今回の大地震、大津波に命を落とされた方々は、誰一人としてかくも早く自分が命を落とすとは想像すらしていなかったことと思います。将来への夢や日常の幸せを、一瞬にして断絶させられた人々の無念の思いに、私たちの心も深く悲しみを禁じ得ません。此のたびの大震災がなければ、数えきれない喜び、楽しみ、そして小さな幸せがあったのではないかと思うと、断腸の思いで胸がふさがる思いです。

しかしながら、大震災を生き延びた者たちにとって、苦しみの中に不幸にも命を落とされた方々のご冥福を祈り、その方々の魂を鎮めることは、私たちが忘れてはならない務めであると信じます。さらには、人知を超えた自然の脅威にも、思いを馳せる必要がありましょう。

このようなことに鑑み、私たちは東日本に大地震の起きた3月11日に因み、毎月11日の日に(時間は問いませんが、大地震の発生した14時46分を第一の候補といたします)、東日本大震災によって命を落とされた方々の冥福を祈る、「追悼のとき」を設けることを提案いたします。

多くの方々が、亡くなられた方々に思いを馳せ、哀悼の意を表するとともに、少しでもこのような災害の悲しみが癒され、一日も早く、被災地の復興が成し遂げられることを願ってやみません。

以上