『災害支援ハンドブック』
『災害支援ハンドブック―宗教者の実践とその協働―』
宗教者災害支援連絡会編
蓑輪顕量・稲場圭信・黒﨑浩行・葛西賢太責任編集
『災害支援ハンドブック―宗教者の実践とその協働―』
春秋社刊
2016年6月21日発売
A5判 272頁
定価 2,000円+税
ISBN 978-4-393-20901-1
2011年4月から2016年6月にかけての宗援連の5年間の活動をもとに、情報交換会および共催シンポジウムでご発題いただいた災害支援の現場に立つ宗教者のご報告をまとめ、あわせて宗教者の災害支援および諸セクターとの連携に関わる課題や提言を記しました。
宗教者の災害支援についての理解を深め、今後の連携を考えるためにぜひご活用ください。
一般書店、オンライン書店等でご注文、ご購入できます。[春秋社の書籍紹介ページ]
寄贈事業
本書を今後の災害支援の現場で連携に役立てていただけるよう、宗教界の下記の諸団体様よりご寄付、ご助成をいただき、全国都道府県市町村の社会福祉協議会(1,033箇所)、東南海・南海地震への備えを進めている自治体の防災担当部署(414箇所)に1部ずつ寄贈させていただきました。ご理解、ご協力に感謝申し上げます。
本事業にあたりご寄付、ご助成いただいた団体(五十音順、敬称略):浄土真宗本願寺派、真如苑、世界宗教者平和会議、曹洞宗、日蓮宗、庭野平和財団、仏教伝道協会
書評・紹介
以下の新聞・雑誌・サイトにて書評・紹介をいただきました。ありがとうございます。
日本文化興隆財団 コラム「故郷の場所(その13)「神を恨まず」の復興」(2016年7月) 太田宏人氏による書評
『週刊仏教タイムス』2016年7月28日号 「教界情報」での紹介
『中外日報』2016年8月
『文化時報』2016年8月
『朝日新聞』2016年8月29日大阪夕刊
『読売新聞』2016年9月3日東京夕刊
『熊本日日新聞』2016年9月17日朝刊
『産経新聞』2016年9月22日大阪朝刊
『佐賀新聞』2016年9月23日
『信濃毎日新聞』2016年9月27日夕刊
『宗教と社会貢献』6巻2号(2016年10月) 岡本仁宏氏による書評
『共生学ジャーナル』1号(2017年) 佐々木美和氏による書評
目次
総論(蓑輪顕量・稲場圭信)
第一部 東日本大震災で起こったこと
はじめに―宗教団体による災害支援に期待すること(渥美公秀)
お寺は心のよりどころ―福島県からの避難者一時受け入れを通じて(鈴木悦朗)
被災地のまつり復興に向けて(阿部明徳)
足湯隊見聞録(辻雅榮)
福島と生きる(山本真理子)
一被災者として(藤波祥子)
苦悩を抱える人々と共にいるということ(金沢豊)
被災地に心の栄養を―シャンティの移動図書館活動(茅野俊幸)
東日本大震災被災地での支援活動を振り返って―連合組織としての多様性と柔軟性(大滝晃史)
WCRP日本委員会の東日本大震災への取り組み(篠原祥哲)
東日本大震災以後における全国浄土宗青年会の活動について(東海林良昌)
震災で起きたこと(久間泰弘)
災害支援担当者への申し送り(西川勢二)
おわりに(蓑輪顕量)
第二部 東日本大震災から考える
第一章 支援を支える信仰とその支援の内容を考える―仏教を一例として(蓑輪顕量)
第二章 災害と心のケア
第一節 災害時の心のケア―東日本大震災復興支援から学んでいること(井上ウィマラ)
第二節 どのような「心のケア」をどう提供するか(葛西賢太)
第三章 宗教施設は避難場所になりうるか―行政との連携と災害救援マップ(稲場圭信)
第四章 「信教の自由と政教分離原則」再考―東日本大震災の経験を通して(大石眞)
第五章 原発被災者への支援―被災地の宗教者を中心に(島薗進)
第三部 今後への提言―宗援連の経験から
第一章 来るべき災害への備え(稲場圭信)
第二章 防災と宗教―第三回国連防災世界会議における宗教(稲場圭信・黒崎浩行)
第三章 宗教者と研究者の新たな連携―東日本大震災支援活動が拓いた地平(島薗進)
第四章 宗援連の歩み(黒崎浩行)
報告者一覧
あとがき