投稿日: Feb 07, 2018 8:2:13 AM
2018年2月3日
新潟県村上市は新潟県の最北端、山形県との県境にある市です。
ここでは、三面川でのサケ漁が古くから盛んに行われており、
そこで獲れたサケを多様な方法で食べる食文化が根付いています。
市内のサケ販売店では、塩で漬けたサケが天井から吊られており、
発酵によってより美味しさが増すそうです。
観光客にもその様子が見えるようにしており、
食文化を観光資源の一つとして捉えておられます。
三面川が有名なのは、江戸時代にサケの回帰性を発見した
村上藩士の青砥武平治さんが、サケの乱獲を防ぐために
種川を建設し、そこに遡上したサケは産卵後まで獲らないことに
したそうです。これによって村上藩は財政面でも改善し、
そのお金で地域の子供たちのために学校を建てたり奨学支援もしたそうです。
この取り組みから学ぶことがたくさんあるように感じます。
イヨボヤ会館からは、種川の水中を見ることができるようになっており、
サケの産卵期には目の前で産卵の様子が見えることもあるようです。
今回は時期が違っていたので何も見えませんでした…
歴史と食を学ぶことができる地域だと思いました。