投稿日: Jun 11, 2018 2:49:51 AM
2018年6月9日
今日は、大学生協の教職員バスツアー研修があり、
徳島県鳴門市にある鳴門市賀川豊彦記念館、ドイツ館そして藍の館を訪問しました。
この記事では、賀川豊彦記念館とドイツ館について書きます。
賀川豊彦をご存知の方はどれくらいいるでしょうか。
私自身、5年ほどまえに協同組合のことを勉強して初めて知りました。
彼は、神戸のスラム街で救貧活動に熱心に取り組む中、
農民や都市民の生活をよりよくするために、
農民組合、消費組合、信用金庫などの設立に関わり、
社会運動のほぼすべてに貢献された方です。
また戦時中には反戦運動にも関わられ、終戦後は「平和」構築に取り組んでおられます。
ノーベル平和賞に3回、文学賞に2回ノミネートされており、
海外では、非常に評価が高い日本人の一人となっています。
欧米では、ガンジー、シィバイツァーと並んでカガワはスリートランペットと言われています。
アメリカにあるワシントン大聖堂の聖人の一人として彫像の一人としても飾られています。
(日本人では賀川豊彦と新島襄の2名のみ!)
↑賀川の言葉:「愛は私の一切である」
そんな賀川豊彦が幼少期を過ごした徳島県鳴門市には、
鳴門市賀川豊彦記念館があり、彼の活動について学べます。
今年は、賀川豊彦生誕130周年ということでもあります。
教育に非常に熱心だったこともあり、幼児向けに開発された教材も展示されていました。
是非多くの日本人にも彼の活動は知っていただきたいです!
次に記念館の隣にあるドイツ館を訪問しました。
鳴門市の坂東という地域に第一次世界大戦時ドイツの捕虜収容所がありました。
この収容所の所長である松江豊寿やその部下たちが、
捕虜には強制労働を与えず、同じ人間であるということから人権を尊重し、
一日2回の点呼以外は自由な生活を許しておられました。
その中で、音楽団がいくつか結成され、
地域住民を対象に音楽会が何度も開催されていたようです。
そのときに、あの有名な「第九」が演奏されたそうで、
アジアで初めて「第九」が演奏された地となっているとのことでした。
2018年6月1日はその日からちょうど100年目となる日だそうです。
心のゆとりがあって初めて、異国人同士であっても交流が生まれ、
文化が発達していくのではないかなと感じました。
はやり上に立つものの懐の深さ、人を思いやる心が大事だと改めて感じました。
一日のうちに多くのことを学べました!
学生たちにも伝えていきたいです☆
歴史の教科書にこのような人たちの活動が載っていたらいいのになぁと思います。