投稿日: Jun 11, 2018 3:3:22 AM
2018年6月9日
今日は大学生協教職員向け研修ツアーで徳島県鳴門市を訪問し、
その一環として「藍の館」にって藍染体験をしました。
藍の生産が徳島県でさかんだった理由に、
藍は連作ができない植物であり、吉野川の氾濫が藍の生産に向いていたそうです。
氾濫期の少し前に収穫し、氾濫によって土壌が肥沃になり、
再度、苗を育てて植えることで藍の生産ができるとのことです。
そして、藍染には微生物の役割がとても重要だそうで、
氾濫が終わるころちょうど暑い季節となり、染めるにはよい気候となるようで、
自然と共生した人間の営みであることに感動しました。
藍染体験をする場所は、微生物の発酵のにおいを感じることができます。
体験場に向かうと発酵の独特なにおいがあるのですが、
これがないと綺麗に染まらないそうです。
染め方は、作りたい模様によって生地をどう折るかを決め、
液に1分つけて、1分空気に触れさせる、この作業を2~3回繰り返しました。
空気に触れることで微生物の力を存分に借りることができるようです。
「藍の館」には当時、取引先を接待していた建物も展示されており、
広い御殿の中に、さまざまな展示品がありました。
当時の藍染が大きな経済力を持っていたことがわかります。
日本の豊かな自然を利用した日本人の奥深い知恵と営みは、
大事にしていきたいものです。