錯覚

illusion(E, F), Illusion(D)

誤った知覚、すなわち知覚対象である客観的実在に対して誤った反応を示した知覚であるが、その誤りに自覚が持てるもの。縦縞が描かれた物体が縦長に見えるなど知覚の生理的特質に基づくものから、恐怖心を抱いていると、枯れ尾花が幽霊にみえるといった情動に影響されるものまで、様々である。これ自体は正常の精神生活でみられ、病理的なものとはみなされない。Japersは錯覚を3つに分類した。不注意錯覚、情動錯覚、パレイドリアである。

(小林聡幸)