国際経済学科では, 2025年10月29日 (水)に, 1年生向けキャリア講座を実施しました.
今回のキャリア講座は,「自分の可能性を拡げるために」をテーマとしています.大学を卒業した後,様々な業界や企業への就職の可能性があること,さらに公務員試験や大学院進学など,進路は学生が思っている以上に多様であること,そして自分の可能性を拡げるためには,なによりも充実した大学生活を送ることが大事だと気付くことがねらいです.内容は,(1) 4年生による就活座談会,(2) 就職活動の基礎知識の講座,(3) 東洋大学就職・キャリア支援センターの紹介の3部から構成されています.
当日参加した学生によれば,特に同じ学科の先輩が実際の経験を話してくれたことで,就職活動がとても身近に感じられて参考になるとともに,今後の励みになったようです.また,就職活動の基礎知識や就職・キャリア支援室について知ることができ,卒業後の進路に向けて大学生活の過ごし方を見つめなおすきっかけにもなったようです.国際経済学科では,今後もこうしたキャリア講座の取り組みを通じて,学生がより充実した大学生活を送り,卒業後も様々な場で活躍することを期待しています.
国際経済学科4年生 深野太陽(金融業界内定)
大学に入学した当初から、自分の将来に対して漠然とした不安を抱いていました。何を仕事としたいのか、どのような仕事が自分に合っているのかが明確でないうえに、「就職活動を見据えた大学生活の正解」が分からなかったのです。そんな中でも、自分の関心を見つけるために、興味を持ったことには主体的に挑戦しようと心がけました。そして、授業やゼミでの課外活動、留学、資格取得など、さまざまな経験を通じて自分の視野を広げるうちに、社会の中で自分がどのように貢献し、どんな価値を生み出したいのかを考えるようになりました。そこで、「自分も社会の一員として誰かの役に立ちたい」という思いが芽生え、次第に自分の進むべき方向が明確になっていきました。このように、大学生活での経験を重ねるうちに、これまで歩んできた道の先に“社会”という新しい舞台が見えてきました。
その舞台に一歩踏み出すきっかけとなったのが、3年生の春に参加した企業説明会でした。そこで「新卒就職は自分の人生の大きな分岐点になる」と強く感じ、本格的に就職活動に取り組み始めました。最初の頃は、エントリーシートの書き方や面接での受け答えなど、分からないことばかりで戸惑う日々でした。それでも、まずは経験することが何よりも大切だと考え、興味を持った企業のインターンシップに積極的にエントリーしました。その経験を通じて、仕事に対する考え方や価値観に触れる機会が増え、自分自身の強みや課題を客観的に見つめ直すことができました。そうした経験を重ねるうちに、少しずつ自信が芽生え、就職活動に前向きな気持ちで取り組めるようになりました。
本選考が始まる頃には、自分の考えを素直に言葉にできるようになり、自然体で選考に臨むことができました。その結果、心から納得できる企業に内定をいただくことができ、努力してきた時間がすべてつながったように感じました。
就職活動を通して感じたのは、「これまでの経験には一つも無駄がなかった」ということです。思うようにいかない時期もありましたが、大学での学びや仲間との挑戦、悩みながら積み重ねてきた時間のすべてが、確かに今の自分を形づくっていました。うまくいかない日も、迷った日も、自分を成長させるための大切な一歩だったのだと思います。就職活動は“自分を飾る場”ではなく、“自分の歩んできた道を信じる場”であったと痛感しています。これから就職活動に臨む皆さんには、どんな経験も、必ず自分の糧になると信じて進んでほしいと思います。そうすれば、自分らしい進路がきっと見えてくるはずです。
国際経済学科4年生 奥田千裕(地方公務員内定)
就職活動で大変だったことは、就活を手探りで進めていったため、なかなかゴールが見える気配がしなかったことです。1年生の時は特に、「就活」という言葉が未知のものに感じ、働くイメージがつかなかったからです。最初のうちは、とにかく大学で開催されている就活イベントや企業説明会に参加しました。また、自己分析として自分が好きなものは何か、なぜ好きなのかを分析し、たくさん書き留めておきました(例えば本が好きなら、話が頭の中で展開されていくことで想像力が掻き立てられるから好きなのか、それとも本に囲まれるという体験が好きなのかなど)。そこから興味がありそうな業界を絞っていき、何社かインターンシップに参加したり、企業と接したりするうちに、自分に合うのか、合わないのかが分かるようになってきました。何かしら自分の中で就活を意識して進めていけば、少しずつ就活の軸が見えてきます。信頼できる大人に頼りながら進めていくのもいいと思います。
大学生活を送るうえで、日頃から「興味があることには何でもチャレンジしてみる」ということを意識していました。興味の度合いは何でもよく、ほんの少し関心がある程度でも大丈夫です。私は2年生の時に東洋大学のボランティア支援室が主催している「ビーチクリーンアップ」に、「海が好きだしおもしろそうだから」という理由で参加したことがあります。そこで東洋大学の公認団体であるSDGsアンバサダーを紹介していただき、その中で様々なプロジェクトやイベントに携わらせていただけました。そこで出会った仲間は向上心があって、出会えてよかったと思っています。「ガクチカ」は「学生時代に自分が一生懸命頑張ったこと」で十分アピールできるので、大学生活中は、何でもいいので自分の直感を信じて興味があることに素直に向きあってほしいです。「できるかな」は「やってみたい」の裏返しなので、挑戦して新しい発見をたくさんしてほしいと思います。応援しています。
国際経済学科4年生 橋本ほのか(航空業界内定)
大学生活の中で私が最も大切にしてきたのは、「やりたいことは何でも挑戦すること」です。大学1年生の頃から自分の将来を明確に描けていたわけではありません。自分にはどんな職業が向いていて、どんな仕事がしたいのか、よく想像できていませんでした。手探りのように様々なことに挑戦しながら、自分の興味や価値観を少しずつ広げ、結果的にすべてのことが将来に結びついたように思います。特に印象に残っているのは、語学留学とは異なる「インターンシップボランティア」としての留学です。現地で働くという経験を通して、語学力だけでなく、文化の違いや自ら行動することの大切さなど、教室だけでは知ることのできない多くのことを学びました。
就職活動では、当初は自分に自信が持てず、倍率の高い業界を「自分には無理だ」と決めつけていました。しかし、「本当にやりたいことは何か」と改めて自分と向き合う中で、それまで挑戦してきた経験を思い返し、憧れていた航空業界への挑戦を決意しました。結果として、これまでの経験や想いを自分の言葉で伝えることができ、その姿勢を評価していただけたことが大きな自信になりました。挑戦を重ねたからこそ、納得のいく進路にたどり着くことができたと思います。
就職活動を通して感じたのは、挑戦には必ず成長が伴うということです。たとえ結果がすぐに出なくても、失敗してしまっても、その過程で得た経験は必ず自分の力になります。大学生活は、自分の可能性を自由に広げることのできる貴重な時間です。興味のあることに一歩踏み出し、多くの挑戦を積み重ねていく中で、きっと自分だけの道が見えてくるはずです。今、やりたいことが見つかっていなくても、よく分からなくても、焦らず自分のペースで新しい自分を見つけていってほしいと思います。
国際経済学科4年生 梅澤響(国際物流業界内定)
国際経済学科4年の梅澤響です。大学では、アカペラサークルに入り積極的に活動していました。アルバイトではコンビニエンスストアやカフェ、ディズニーリゾートのレストランで働いていました。また1年休学しアイルランドへ6カ月留学し、語学の他に現地でアルバイトに挑戦しました。
これらの経験から好奇心や行動力、挑戦することを大切にするようになりました。このことから私は就活で自分の好きや興味を軸に働きたいと考えていました。食や国際分野への関心があり、海外経験も活かしたいと思っていましたが、英語を常にビジネスレベルで使う働き方はイメージできず自分に合わないと感じました。そこで日本語中心で海外と関わることができる貿易事務の仕事や国際物流業界に興味を持つようになりました。
就活初期は食品商社やメーカー、国際系の行政機関など幅広く受けましたがうまく行かないことが続き、働く自分が想像できる企業を選ぶことの大切さに気づきました。説明会やOB訪問で雰囲気を知り、企業研究を深めることで選考の通過率も上がりました。東京しごとセンターや大学のキャリアセンターに通い、ES添削や面接対策を繰り返しました。面接前には話すことを独り言で練習したりノートに書き出して整理しました。また合同説明会に参加するなど、自分の足で動くことを心がけました。
今の会社から内定をいただき、雰囲気の穏やかさ、食品を扱う点、60年以上続く安定性に惹かれました。他にも内定はありましたが、私は研修が整い、仕事のやり方が確立している環境の方が安心して成長できると感じ選びました。
最後に後輩のみなさんへ。就活は一人で抱え込まないでください。信頼できる人や機関を頼ること、そして受動的な情報に流されないことが大切です。いろいろな人と話し、好きなことに挑戦しながら、能動的に動いてみてください。その経験が必ずあなたの力になります。