国際経済学科長メッセージ

東洋大学経済学部 国際経済学科長 平瀬 和基 

Kazuki HIRASE, Ph.D.

国際経済学科では、国際社会を舞台に活躍できる実践的な人材の育成を教育目標とし、アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)という3つの方針を定めています。これらの方針に基づき、多様な知を扱う科目や機会を提供しています。

1. グローバル経済を理解するための経済学

経済学は、その体系的な美しさから社会科学の女王とも称され、数学などと同じく万国共通の学問分野といえます。経済学の理解は、国際社会で活躍するための一助となるでしょう。本学科では1年次から経済理論の基礎や地域経済を扱う科目を設置し、2年次以降に国際貿易論、国際環境経済学、開発経済学といったグローバル経済に関する諸問題を扱う応用科目や専門ゼミを設置しています。

2. 世界の人々とコミュニケーションをとる力

 母語が異なる人たちと交流する際には外国語を運用する力が必要です。本学科では、英語に加え、中国語、フランス語、ドイツ語といった語学の教育に力を入れています。また、異なる背景をもつ人たちと交流する際には言語の他にも、異国の文化や歴史への理解が助けになります。本学科では、異文化や経済史を扱う科目や実際に外国を訪問する海外経済研修の機会も提供しています。 

3. 情報を収集、分析、発信する力

 国や地域をまたいで多くの情報が飛び交い、AIなどによる高度な情報処理が可能となっている現代社会においては、情報をどう扱うかということも重要です。本学科では、1年次に、情報収集、レポート作成、プレゼンテーションといったアカデミックスキルを修得できる科目を設置しています。また、経済データを分析する科目や専門ゼミ、PCを用いた演習科目も設置しています。

 3つの大別には収まらない事柄を養う科目もあり、幅広い分野に触れられることも国際経済学科の特徴となっています。大学の機能は、知の創造、知の継承、知の保存であるといわれます。入学後は上に挙げたような学知に取り組んでいただき、卒業後は本学科で扱った知を活用し、国際社会を舞台で活躍・貢献してくださることを期待しています。