経済学科長メッセージ

東洋大学経済学部 経済学科長 鮫島 裕輔

Yusuke Samejima

経済学の守備範囲は広い

「人口減少で今後の日本経済はどうなるか」 「格差が拡大するのはなぜか」 「なぜ日本だけ賃金が上がってこなかったか」 「身長が高いと収入も高いのか」 「株式投資でどの銘柄を組み合わせればいいか」 「交渉力を高めるにはどうすればよいか」 「他人にしてほしいことをやらせる方法とは」 ・・・等々、いずれのトピックも経済学の分析対象です。研究が進むにつれて分析対象も広がって来ています。私たち経済学科でも、できるだけ守備範囲を広くしようと努めています。オーソドックスな経済学(主流派経済学)のいろいろな分野をカバーするべく多くの科目を用意しています。

理論と実証をバランスよく

実際の社会そのものは非常に複雑で、そのままでは分析が難しいといえます。そこで、経済分析の際には単純化のための仮定を置いて、幾つかの数式で表現された経済モデル(経済「模型」)を作って分析します。これが理論分析です。こうしてできた経済モデルは、実際の社会のデータを使って、統計的に妥当かどうか検証されます。これが実証分析です。経済学では、理論と実証の両方をバランスよく学ぶことが重要です。経済学科では、理論分析を学ぶ科目、実証分析を学ぶ科目、その両方を応用する科目が用意されています。また、演習科目で「問題演習」を繰り返すことにより、知識の定着を図り、理解を深められるようにしています。

コミュニケーションスキルを伸ばせる場

大学時代に得られた友人や人脈は、生涯の財産となります。そうした人的ネットワークを広げるための機会として、サークル活動などの課外活動が役立つでしょう。また、経済学科の授業科目の中では、1年次から4年次までのゼミナールがその機会を提供します。ゼミでは、友人と共同でプレゼン演習をすることなどを通じて、コミュニケーションスキルを高められると思います。経済学科では、充分なコミュニケーション能力と論理的思考力を備え、社会で活躍できる卒業生を輩出したいと考えています。