経済学部国際経済学科3年 中村朋樹
私は2025年3月から7月まで、オーストラリアのディーキン大学に留学しました。大学入学前に留学のVlogを見て「自分も海外で学んでみたい」という夢が芽生え、今回の協定校語学留学に参加することを決めました。今回の協定校語学留学をした際に東洋大学海外留学促進奨学金「アクティブ型」、協定校語学留学奨学金制度を使いました。協定校語学留学奨学金制度は、所属学部・研究科の年間授業料の4分の1相当額が支給され、東洋大学海外留学促進奨学金「アクティブ型」では語学基準があり、スコア別に給付される額が変わっていきます。そのために留学の準備として、英語技能検定やTOEIC、IELTSの勉強に力を入れ、資格取得・スコアアップを目指しました。オーストラリアを選んだ理由は、昨年ケアンズを旅行した際に感じた現地の雰囲気がとても良かったことと、多国籍国家であるオーストラリアでさまざまな文化に触れられることに魅力を感じたからです。
留学当初のクラスは13人中9人が日本人で、しかも全員が積極的に英語を話すわけではなかったため、想像していたほど英語を使う機会は多くありませんでした。しかし、思い切って日本人がいないクラスに変更したことで、さまざまな国の文化や価値観に触れる機会が増え、英語でのコミュニケーションも自然と多くなりました。また、個人的に所属していたアニメクラブ(日本語を学びたいアニメ好きなオーストラリア人たちと毎週金曜日に5時間アニメを観る活動)で、学校では学べないオーストラリアの流行やスラングを知ることができとても有意義な時間でした。RとLの発音に苦労していたときには、休み時間にアニメクラブのメンバーが手伝ってくれたり、英語と日本語の早口言葉を比べ合ったりするなど、楽しく学べる環境がありました。この経験は、英語力だけでなく視野も広がり、新たな発見や成長を実感することができました。
経済学部国際経済学科の学生として、生活する上で経済に関係することは自分から積極的に知ろうとしていました。物価の違いは当然に意識しつつ、特に自分は労働環境、賃金に興味を持ったために現地の友達、ホストファミリーとその話をしていました。労働する時間が土日や週末になると少なくなるということを聞いた後にショッピングセンターなどに行くと、実際にそうであり驚きました。物価が高いため、金銭面をしっかり考えながら行動する機会が増えたことで、計画性と自己管理能力が養われました。日本と違う文化で戸惑うこともありましたが、その環境の中で工夫を重ねることで、忍耐力や柔軟性を身につけることができ、自分にとって大きな成長となりました。
留学を通じて、多くの海外の友人ができました。夏休みには、そのうちの一人の母国である中国を一緒に訪れ、10月にはアニメクラブで特に親しくなった友人が来日して、日本を案内しました。こうした貴重な出会いや経験ができたのは、今回の留学があったからこそだと思っています。留学を通して、日本とオーストラリアそれぞれの良い点や改善すべき点に触れ、一概にどちらが優れているとは言えないと感じました。多角的に物事を捉える力が養われ、異文化を理解しながら自分の考えを深める、非常に価値のある経験でした。また、帰国後に受けたTOEICでは100点分上げることができました。今後の目標は、今回培った英語力と異文化理解を活かし、国際的な環境でも柔軟に対応できる人材になることです。具体的には、外国人との交流を続け、自分の考えや日本の魅力を多言語で発信できるようになることを目指しています。そのために、今回出会ったオーストラリアの友人たちと連絡を取り合いながら、英語力をさらに伸ばしていきたいと思います。
留学先の大学構内
帰国前日にクラスメイトとご飯を食べたとき