国際経済学科吉田敦ゼミナールでは、国際経済の勉強のみならず、さまざまな活動を通して実践力を身につけることを目指しています。今回は、2年生のゼミ生がウクライナからの留学生であるターニャさん(Nedielkina Tetianaさん National Aviation University 4年生)と交流を行いましたので、その活動をご報告いたします。
ターニャさんは、今年の9月にウクライナから来日し、東洋大学経済学部にて留学生活をスタートしました。彼女からウクライナについてお話を伺い、彼女の故郷の経済状況や自然環境、伝統的な食文化、芸術、さらにはウクライナの産業に至るまで、幅広いテーマについて学ぶ貴重な機会となりました。
ウクライナという国がこれほど豊かな自然環境と深い文化を持っているとは、多くのゼミ生にとって驚きだったようです。たとえば、彼女がこの日に身につけていた服には伝統的な刺繍が施されており、込められた意味について教えてくれました。ウクライナでは、刺繍に使われる色一つ一つに象徴的な意味があり、地域や目的に応じて異なるデザインが用いられるそうです。このお話を聞いた私たちは、ウクライナ文化の奥深さを改めて感じました。
また、私たちはターニャさんとともに、前線で戦うウクライナの兵士の方々に向けた応援メッセージを日本の国旗に書き込みました。彼らとウクライナの方々が一日でも早く平和な日々を迎えられるよう願いを込めて、兵士の方々への敬意を示しました。普段の生活ではなかなか直接触れることのない戦争という現実に、ウクライナから来た彼女を通じて改めて向き合うことができ、私たちにとっても大変意義のある経験となりました。
その後は、上級生も交えた交流会を行い、ターニャさんとのコミュニケーションを楽しみました。ゼミ生たちは英語での会話に挑戦し、苦戦する場面もありましたが、終始和やかな雰囲気で盛り上がりました。彼女の経験や視点に触れることで、異文化理解が深まるとともに、日本にいながらにして世界に目を向ける大切さを学びました。
ターニャさん、興味深く貴重なお話をありがとうございました。祖国が困難な状況にある中で、異国の地で懸命に頑張っている彼女の姿に私たちも大きな刺激を受けました。今後の学生生活が実り多きものとなるよう、ゼミ生一同、彼女を応援しています。