国際経済学科 交換留学体験談(マレーシア・マレーシア国民大学)

経済学部国際経済学科 関原美来

◆留学したきっかけや留学準備について

私は4年生の2023年3月から2023年7月までマレーシアのマレーシア国民大学(Universiti Kabangsaan Malaysia, Malaysia)に留学をしました。

経済発展をしている国での生活と多様な文化体験をしたいと思うようになったことが留学を決意したきっかけです。

世界の先進国である日本に生まれ育った私にとって、途上国や新興国の状況や雰囲気は教科書や本の中でしか学ぶことのできないものでした。幼い頃から世界に興味があったこともありますが、大学での経済学の講義を通して抱いた経済発展への興味は、ますますそれらを実際に肌で感じてみたいと私に思わせるようになりました。マレーシアへの留学は、発展中の国に長期滞在する絶好の機会でした。また、マレーシアはマレー族、華族、タミル族などの多様な文化が集まった国であり、日本とは違った文化を知ること、経験ができるのではないかと考えました。

交換留学の選考にはTOEFLを利用しました。英語は1日にしてならず。高校生の頃から英語が苦手だった私は、とにかく英語に毎日触れることから始めました。特に、東洋大学は英語学習に有益な情報の提供や多数のプログラムを実施しており、それらも用いながら学習を進めていきました。高校英語の内容から見直すなど、徐々に単語力や読解力を身につけ、少しずつ点数を伸ばしていくことが出来ました。

◆留学先での生活

マレーシア人は温和でフレンドリーな人が多く、留学前にイメージしていたよりも幅広いコミュニティの中で、安心した生活とさまざまな経験をすることができました。マレーシアの学生だけでなく、世界各国からきた留学生とも交流でき、多岐にわたるテーマで会話を楽しみました。他文化を学ぶだけでなく、自分が気づいていなかった日本の習慣や文化に気付かされる充実した毎日でした。学校だけでなくタクシーの運転手やお店の人との会話もまた、より一層マレーシアについて知る機会となりました。もちろん良いことばかりではなく、マレーシアの大学での対話型・グループ型の授業に最初は慣れないこともありました。しかし、間違いを恐れず自由に発言する現地の学生に感化され、積極的に発言したり質問したりすることで解決していきました。 

◆留学を終えての感想

「今しかできないことをする」 

これは、コロナ禍での入学になり留学はおろか大学にも行けない状況が続いた中での私の決意でした。今しかできないことって何だと思いますか。さまざまなものが挙げられる中で、私が選んだのが留学という選択でした。意志に基づいた個々の全ての選択が正しく、必ずしも留学をしなければならないというわけではないと思います。しかし、もし何か目標がなかったり迷ったりしているなら、ぜひ挑戦してほしいです。留学には旅行にはない奥深さがあります。本やネットの知識を超えたリアルな世界を自分の目で見つめ直すことで、新たな価値観や新たな自分の見方を手に入れることができ、それらはあなたの将来にとって確実に大切なものになるはずです。 

大学の正門とモスク