隅返（すみがえし）
取、受、互いに歩み寄り約９０ｃｍ（約３尺）の間合いに入り
(第１動)
受は、右足を前に踏み出し、取と右自護体で四つに組もうとする。取もこれに応じて右足を踏み出し、右自護体に組む（この組み方は、両者互いに右手を相手の左脇下から差し入れその掌を左背部に、左手を相手の右肘の外上部にあててその腕を抱え、頭を互いに相手の右側にして上体を前に曲げ、やや腰を落とす）。取は、右手で受を浮かしながら、右足を1歩大きく後ろに引く。受は、これに応じて左足を前に進める。
(第２動)
取は、受の立ち直ろうとする体勢に応じ、両手で受の体を浮かし上げるように働かせれば、受は、安定を保とうとして右足をその右斜め前に進める。
(第３動)
このとき、受の両足が横一線上になる瞬間、取は、左足を右足の内側近くに引き寄せながら受を真前に崩し、体を真後ろに捨て、右足の甲を受の左脚のひかがみ上方にあて、受の体を下から跳ね上げ、両手を働かせ頭越しに投げる。
取は、起き上がり、正面を右にして立ち、受は、正面を左にし、取と間合いをとって向き合う。次いで、前同様に左自護体に組んで左「隅返」を行う。左「隅返」が終わると、両者、もとの位置にもどって、向き直り、双方、静かに前進して、横捨身技に移る。