(8)横 突(よこつき)
受は、立ち上がり、取の右横に進み、約20センチメートル(約7寸)の間隔に並んで坐る。
受は、左手で上衣の上から、鞘を抑え、右手で短刀を抜き、右足を爪立て、左足を左に踏み出し、短刀の刃を上にして、 気合いとともに、取の右脇腹を突いていく。
取は、これに応じ、左足を爪立て、左膝を支点として右膝を立てながら、体を180度右へ開き左掌(四指が下、拇指が上)で受の右肘あたりを払い流しながら、その方向へ受を崩す。と同時に、気合いとともに右拳(甲が下)で受の烏兎に当て、直ちにその手で受の右手首を上から握り、これを右腰に引きつけて(受の右甲が上)右股の上にのせ、左手で受の左肩越しにその右襟を深く取って頸部を制しながら、その肘関節を「腕挫腹固」で極める。
取、受、もと(受は取の右側)の位置に復し、受は、短刀を懐中の鞘に納めた後立ち上がり、遠間をとって対坐する。次いで、受は立ち上がり、後方の大刀の位置へ進み、短刀をもとのように置く。