(11)抜 掛(ぬきがけ)
取、受、互いに遠間で相対する。
受は、右足を踏み出しながら、右手を刀の柄にかけて抜こうとする。
取は、その瞬間、右足を受の右足近くに踏み込み、右手で受の右手首を上から抑えて抜刀を止め、直ちに右足を受の右足の外側に進め、次いで、左足を受の後方に大きく踏み出し、左手で受の左肩越しにその右横襟を取り、右手を受の右脇下から差し入れてその腕を掬い上げ、受を左後ろ隅に崩しながら、さらに受の頸部後方に強く突っ込んで(取の左腕上)受の右腕を制し、左足を退いて受を左後ろ隅に制しながら「片羽絞」で絞める。
立合ー切下
立合ー切込