(7)切 込(きりこみ)
取、受、互いに約45センチメートル(約1尺5寸)の間合いで対坐する。
受は、右手で懐中より短刀を取り出して(小刀に代用)左腰に差す(刃が上)。
受は、左手で小刀の鯉口を切り、右手で抜きながら、左足を爪立て、右足を踏み出し、気合いとともに取の真っ向から切り込んでいく。
取は、これに応じ、左足を爪立て、左膝頭を軸にして右膝を立てながら、体を右に開いて受の切り込みを避け、受の右手首を(右手は手首に近く、左手は遠く)受け流して握りながら、右足を退いて体を右に開き、受をその右斜め前方へ引き崩し、その右腕を左脇下に抱え込んで「腕挫腋固」で極める。
受は、もとの位置にもどって取と対坐(遠間)し小刀を左腰の鞘に納めた後、短刀として懐中にもどす。