(6)突 込(つっこみ)
受は、両刀を前にして坐り、短刀を懐中(刃を上)にして、もとの位置にもどり、約45センチメートル(約1尺5寸)の間合いで対坐する。
受は、左手で上衣の上から鞘を抑え、右手で短刀(刃を上)を抜き、腰を挙げ、右足を爪立てて左足を踏み出し、気合いとともに水月を突いていく。
取は、これに応じ、左足を爪立て、左膝頭を軸にして右膝を立てながら、体を右に開いて受の突きを外し、左掌(四指を下)で受の右肘(肘のやや上あたり)を払い流しながらその方向へ受を崩す。と同時に、気合いとともに、右拳(甲が下)で受の烏兎に当て、直ちにその手で受の右手首を上から握り、これを右腰に引きつけて(受の右手甲が上)股の上にのせ、左手で受の左肩越しにその右襟を深く取り、頸部を制しながら、その右肘関節を「腕挫腹固」で極める。
受は、取と対坐しながら短刀を懐中に納める。