(9)突 込(つっこみ)
受は、取の約90センチメートル(約3尺)の間合いで相対する。
受は、左手で上衣の上から懐中の短刀の鞘を抑え、右手で短刀(刃が上)を抜き、左足を踏み出しながら、気合いとともに取の水月を突いていく。
取は、右足を退いて体を右に開き、左手(四指が下)で受の右腕(肘のあたり)を払い流し、気合いとともに右拳(甲が下)で受の烏兎に当て、その手で受の右手首を上から握って右腰に引きつけて股の上にのせながら、受をその右前に引き崩すと同時に、左手で受の左肩越しに右横襟を取り、右足、左足、右足と受の右斜め前方へ進んで、受の右腕を「腕挫腹固」で極める。
受は、短刀を懐中に納めながら、取と相対する位置にもどる。