地質観光マップのQRコード 解説ページ一覧 >五浦海岸>コンクリーションとは? 生痕化石とは?
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九面層が見える海岸の様子。炭酸塩コンクリーションが出っ張っています。炭酸塩コンクリーションは化石や砂粒などを核として、その周りに珪酸や炭酸塩などの成分が高濃度で集まり、砂などと一緒に固まったものです。名前のように、まさにコンクリートのように硬く、別名ノジュールとも呼ばれます。化石を核にする事が多いので、コンクリーションには多くの化石が見られることがあります。五浦のコンクリーションは大規模なもので、これほど大規模なものは日本以外でもなかなか見られないということです。
炭酸塩コンクリーションの形成はメタン湧水と関連がありそうだといわれています。もしも本当なら、新しい燃料として注目されているメタンハイドレートが五浦海岸の海底に大量に存在していたとも考えられます。
生痕化石とは、生物の色々な生活の痕跡が地層中に保存されたもの (化石) です。生痕化石には、足跡・住まい跡 (巣穴跡)・食べ跡など、当時の行動を記録している化石と、糞の化石・傷・病気の跡などを記録している化石があります。写真の長細い物は巣穴が化石となったもので、海底に生息していた生物がつくった物だと考えられます。