日本誕生にまつわる神話

イザナミは死んで黄泉の国の住人となってしまいました。悲しみに沈むイザナギはそれでも妻を忘れることができず、黄泉の国へ彼女を迎えに行く決意をします。

しかし、黄泉の住人となったイザナミはすでに腐った体にウジがわき、変わり果てた姿となってしまっていたのです。

醜く腐敗した姿を見られたイザナミは夫を恨み、黄泉の国の鬼に追わせました。

悲しみと恐怖に襲われながら鬼の追討からどうにか逃げ切ったイザナギは、黄泉の国で穢れた体を、川で洗い清めました。このときにイザナギの体から、アマテラス(日の神)、ツクヨミ(月の神)、スサノオ(海の神)の三人の神が生まれました。イザナギはイザナミへの思いを断ち切り、三人の神たちに新しい世界の支配を命じたのでした。

そして神話は続いていきます・・・・

遠い遠い昔、世界はまず天と地とに分かれました。それから高天原(たかまがはら)と呼ばれる天の世界で、別天津神(ことあまつかみ)という神々が生まれました。 これらの神々の最後に生まれてきたのが、二人の男女神イザナギとイザナミです。 別天津神たちは、イザナギ・イザナミに下界に降りて国づくりを行うことを命じました。二人はまず天界からアメノヌボコという矛を使って混沌と漂う大地をかき混ぜ、オノゴロジマという島を造りました。 オノゴロジマに降り立った二人は、島の上で愛を語り合い、結婚しました。 結婚した二人は、日本列島を形成する島々を次々に生み出して行きました。さらに二人は多くの神々を生み出しましたが、火の神を出産する際、その炎がイザナミの体を焼き、イザナミは亡くなってしまったのです。