⑦大子の硯

(だいごのすずり)

大子町の硯は日本名硯であり茨城県郷土工芸品です。国寿石という名は,旧名称の小久慈(こくじ)硯から徳川斉昭が名づけました。材料は泥岩が変成して出来る粘板岩です。硯石には,墨を削る役割をする結晶,鋒鋩(ほうぼう)が含まれています。大子硯の鋒鋩は金を含む黄銅鉱で,これがしっかりと立ち良質な硯であるそうです。この硯は水戸光圀や斉昭にこよなく愛され,保護されていました。