岩石薄片の作り方

「岩石薄片」とは、岩石を光が通るほどの厚さ(0.03mm)に削って薄くしたものです。

これを偏光顕微鏡という特殊な顕微鏡で観察すると、岩石を構成している鉱物の特徴が良くわかるようになります。そのため岩石薄片は、岩石を扱う研究者にとって非常に重要なものです。このページでは、岩石薄片の作り方を紹介します。

①一次切断

大型のダイヤモンドカッターで、岩石をスライドガラスに収まる大きさに切断します。

④二次切断

小型のダイヤモンドカッターで、岩石チップを1~2mm程度に切断します。

②一次研磨

岩石チップの片面を、水と研磨粉をかけた研磨機で研磨します。

⑤二次研磨

切断した岩石を、②と同じ研磨機で厚さ0.03mmまで研磨します。岩石が透けてしまうほどの薄さです。

③接着

一次研磨した岩石チップをスライドガラスに接着します。

⑥カバーリング

研磨した岩石をカバーガラスでカバーして完成です。薄片箱に入れて保管します。