偕楽園と洞窟

水戸城への抜け穴?

―偕楽園の洞窟が水戸城への抜け穴??― <謎を残す南崖の洞窟>

現在、入口は格子柵で閉ざされていますが、偕楽園南側の崖面下方に大きく深い穴が口を開けています。また、園内東方の崖面にも同じような穴がいくつもあります。これは、江戸時代に 「神崎岩」 と呼ばれた石を笠原水道という昔の巨大な地下水道の岩樋 (いわひ : 岩をくりぬいて作られる川の取水口) などに使うため採掘した跡といわれています。しかし、南崖の洞窟については、水戸城へ続いている抜け穴ではないかなど、諸説があります。1968年には鉱山、潜水、歴史などの専門家を加えて本格的な調査が実施されました。その調査報告書によると、壁面はノミ跡と認められ人工的に掘った穴と判明しました。内部は極めて複雑な構造で、採石のために掘ったとは思えない入り組んだ横穴が続いていたそうです。しかし、湧水による池や土砂で埋まっている部分もあり、結局、抜け穴は確認できませんでした。

偕楽園南崖の洞窟

―偕楽園―

偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ 「日本三大園」 のひとつで、天保13年 (1842年) に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。斉昭は、千波湖に臨む七面山を切り開き、領内の民と偕 (とも) に楽しむ場にしたいと願い、 「偕楽園」 をつくりました。約13haの園内には約百種類・三千本の梅が植えられ、早春には観梅客でにぎわいます。

偕楽園は梅の名所として有名ですが、その他にも四季折々の見所があり、春には桜、初夏には深紅のキリシマツツジ、真夏には緑あざやかな孟宗竹や杉林、秋には可憐な萩の花やモミジが見られます。これらを通して眼下に広がる千波湖を望む景観は絶景の一言です。また、偕楽園の眼下に拡張した新しい公園は、梅を中心とした田鶴鳴 (たづなき)、猩々 (しょうじょう)、窈窕 (ようちょう)の各梅林、芝生広場の四季の原、水鳥たちが遊ぶ月池などが点在し、広大な風景をゆったりと楽しめます。

○詳細○

本園

入場料

個人:大人300円、小人150円

団体:大人230円、小人120円

※「大人」:義務教育諸学校の生徒を除く15歳以上の者

「小人」:義務教育諸学校の児童及び生徒

・梅まつり期間(毎年2月中旬から3月末日頃)を除いて

・県民は無料

・開門時間から午前9時までは一律無料

・満70歳以上の方は入園料が半額となります。

・以下に該当する方は入園料が無料となります。

・生活保護を受けている方

・障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)

・指定難病医療費受給者証をお持ちの方(介護者1名を含む) など

利用時間 : 2月20日~9月30日:6:00~19:00

10月1日~2月19日:7:00~18:00

※17:00以降の入園は東門のみとなりますので、ご了承ください。

開園時間 : 24時間 (偕楽園本園及び歴史館の区域を除く)

偕楽園本園及び歴史館の区域

午前6時から午後7時まで (3/1~9/30) 午前7時から午後6時まで (10/1~2月末日)

―好文亭―

偕楽園の中にある好文亭は、徳川斉昭自らが設計したもので、木造2層3階建の好文亭本体と木造平屋建ての奥御殿からなり、各所に創意工夫と酒脱さを感じさせます。

○詳細○

利用料金(1人1回につき)

個人利用 : 大人200円子供100円

団体利用 : 大人150円、子供80円 ※団体:20人以上 ※大人(中学生を除く15歳以上の者)、小人(小学生の児童及び中学生の生徒)。70歳以上は無料。生活保護を受けている方や春、夏、冬休み以外の土曜日に入館された小中高生の方などは無料。

開館日 : 12月29日~31日を除く毎日

開館時間:2月20日~9月30日:9:00~17:00

10月1日~2月19日:9:00~16:30

梅まつり期間は原則17:00まで

最新の情報は茨城県営都市公園オフィシャルウェブサイトをご覧ください。

茨城県営都市公園公式HP(外部サイト)