地質観光マップのQRコード 解説ページ一覧 > 袋田の滝 >川の中をのぞいてみよう!
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奥久慈周辺には清流にすむ様々な魚たちがいます。代表的な鮎は、夏の魚で、石に生えたコケを食べています。川底の石に笹の葉のような模様を見つけたことはないでしょうか?あれは、鮎がコケを食べた跡です。
橋の上からのぞくと、群れになって泳いでいる割と小さな魚が見えるかもしれません。これらの小魚は、春~初夏なら小鮎の群れ、それ以外の季節ならウグイやオイカワの群れかもしれません。奥久慈周辺にはほかに、カワムツ、アブラハヤ、カジカ、ウナギ、ドジョウ、コイ、フナなどが生息しており、上流部ではヤマメも見ることが出来ます。鮎は秋になると産卵のために下流に向かいます。そして鮎と交代するように鮭が遡上してきます。
あなたが、11月~12月に訪れたなら、とても神秘的な光景を見ることができるかもしれません。鮭の産卵です。10月~11月にかけて海から久慈川に入った鮭は一か月ほどで久慈川の上流までたどり着きます。鮭のメスは、全身を使って川底に産卵床を作ります。久慈川にはたくさんの鮭が遡上してきます。それだけ久慈川周辺の豊かな自然が維持されているということですね。この豊かな自然を、今後も維持し、守っていかなくてはいけません。
ちなみに、日本におけるサケの人工孵化は、1876年茨城県の那珂川で試験的に行ったのがはじまりです。