地質観光マップのQRコード 解説ページ一覧 > 袋田の滝 >古い地層に囲まれた奥久慈
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奥久慈は西を八溝山地、東を阿武隈山地に囲まれています。実は、これらの山々は袋田周辺の地層よりずっと古いものなのです。
袋田周辺の地質は、おおよそ1500万年前にできたものです。一方、八溝山地を作る岩石(オレンジ色の部分)ははるか昔、恐竜が栄えた中生代(およそ1億~2億年前。ジュラシックパークで知られるジュラ紀は中生代の一部です。)に深い海で堆積した地層が、長い年月をかけて硬くなったものです。
では阿武隈山地~日立はどうでしょうか?こちらは、ジュラ紀や白亜紀の地層のほか、さらに古い中~古生代(およそ2億~6億年前)の地層からなります。これらは、変成作用を受けており、大変硬いのが特徴です。日立では、石炭紀(およそ3億年前)のサンゴ化石も見つかります。さらに、日立では最近、カンブリア紀(およそ5.5億年前)の地層が、茨城大学の田切美智雄名誉教授らの研究チームによって発見されています。