「尾張北部聖苑」に視察に行きました。
2024年8月5日(月) 16時より 「尾張北部聖苑」に視察に行きました。
私の出向先である一時事務組合の愛北広域事務組合は、「愛北クリーンセンター」と「尾張北部聖苑」の管理運営をしています。
その「尾張北部聖苑」について、昨年度の改修実績や今年度行う予定の修繕等の確認も含め勉強会と現場視察をしました。
愛北広域事務組合については、昨年度2件の記事をアップしてあります。
1.残骨灰等処理及び有価物の返還方法に関する組合の方針について2023年7月10日
尾張北部聖苑の視察で特に見たかったのは、「ペットの火葬」状況でした。
尾張北部聖苑では、一昨年、ペットの遺体をぞんざいに扱っていることがSNSに投稿され、大批判が起こり、その対応としてペット専用の祭壇や監視カメラ、パーテーションの設置などがなされたのですが、その確認をしたかったのです。
昨年の私のホームページ記事は、以下です。
「動物炉でペットの火葬と一緒にごみを燃やしていた事案に関する対応について
視察の結果、しっかりなされていたことが確認できました。
その様子は、下記の写真でご確認ください。
ペット(動物)告別室にある祭壇
ペット(動物)告別室の中の監視モニター
ペット(動物)告別室入口
その他の施設内の設備もご案内いただけました。
職員の皆さん、お忙しい中、ご対応をいただきましてありがとうございました。
家族葬もできます。
家族葬用の部屋は、狭くて、大人で5人くらいが入るといっぱいという感じです。
式場です。お通夜、お葬式でご利用できます。
地元に民間の式場が無いころは、こちらの式場を利用される事が多かったようです。
電動キャリア台車です。霊柩車から運ばれたご遺体をこの台車に乗せ換えて運びます。
電動キャリア台車は、全部で3台あります。
昨年度、1台をオーバーホール(大規模な分解点検)修繕を行い、本年度2台のオーバーホール修繕を行います。
火葬炉(人体)の裏側です。この火葬炉(人体)は、10基あります。1日2回転使用できるので最大稼働は、20のご遺体を火葬できる事になります。
尾張北部聖苑では、1日平均10のご遺体を火葬されているとの事です。
10年に一回オーバーホール(大規模な分解点検)修繕します。
本年度は、1基の火葬炉のオーバーホール修繕の予定です。
火葬炉の見学中、ある議員さんからこんな質問がありました。
Q.「豪華な棺は、燃やすのに時間がかかるものですか?」
A.「はい、かかります。1体60分を目安にしていますが、棺によっては、10分~30分程長くなる時があります。」
火葬炉の中は、約800度で燃焼されるとの事です。
物理的な事ですが、やはり豪華(良い素材)なものは、灰になるまでに時間がかかるものなのですね。
本年度、第7・第8待合室の畳表替えを行いました。
部屋に入った時に、新しい畳の匂いがしました。
昨年度、館内で飲食店を営まれていた業者が撤退しました。現在は、自販機コーナーとして稼働しています。
尾張北部聖苑は、操業開始から35年経過しております。そのため、設備修繕を計画的に行い、施設の延命化を図っているとの説明を受けました。
こういった施設の新設は、とても難しいので出来るだけ長く使用したいところです。
東京などの都市部では、「火葬が間に合わなくて、一週間待ち」などのニュースが流れていましたが、尾張北部聖苑では、最大稼働で1日20体の火葬ができるところ、現在は平均10体の火葬を行っているという事で、まだ許容範囲はあるようです。
昨年は、3252のご遺体を火葬されました。(令和5年3252体 令和4年3331体 令和3年3085体)
尾張北部聖苑は、地域で暮らす私たちにとって無くてはならない施設の一つです。
長期的な視野に立って、定期的なメンテナンスと補修、修繕を行い、出来るだけ長く、維持、稼働させていくことが大事であると、今回の視察でつくづく感じました。