令和6年度予算「歳入」
町税(町たばこ税)編
今回は、町税を構成する4つの「項」のうち、町たばこ税について検証したいと思います。
予算額は、1億8257万7千円です。
前年度予算額が、1億7060万円だったので、1,197万7千円の増額です。
この増額要因は、新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が多くなったことなどで、たばこを購入された方が多くなったのが理由との事です。
それを裏付けるのが以下の資料になります。
前年度比で3,075,025円多い税額が計上されている事が示されています。
ちなみに、市町村たばこ税は、 6,552円/1,000本
となります。
資料からですと、Ⓔ(本数)÷Ⓕ(税額)×1,000本=6,552円
の計算で、ちゃんと町たばこ税は確保されている事がわかりますね。
市町村たばこ税の使い道について
市町村たばこ税は、その使い道が限定される目的税ではありません。
そのため、徴収された税金は、市町村ごとにその用途を自由に決めても良いとされています。
市町村たばこ税によって納付された税金は、一般財源に充てられ、日常生活の基盤の整備や公共のサービスの質を向上させるために利用されています。
この一般財源の使い道は多岐にわたっています。
例えば、小中学校や図書館、美術館、博物館などの教育施設にかかる費用、高齢者や障害者が安心して生活するための福祉施設などの運営にかかる民生費、災害や火事が起こったときに救助を行なうための消防費、観光地の開発や整備などにかかる産業経済費、道路の整備、下水道管理にかかる土木費などです。
市町村たばこ税は、国にとっても地方自治体にとっても、大きな財源のひとつです。
そのため各市町村のなかには、ホームページや看板などで、市町村外ではなく市町村内でたばこを購入することを促進する呼びかけをしているところもあります。
今回で「町税」の検証は終わります。
本町の根幹を成す自主財源(7,854,507千円 72.7%)の中で
町税は、6,140,023千円 56.9%を占めます。
この町税を毎年しっかり把握しておくことが大変重要になります。
70年前、昭和の大合併の際、他市町村から合併を謝絶され、自主自立の道を選択せざる得なかった我がまち大口町の先人達の悔しい思いを、常に私たちは持っておかなければならないでしょう。
その悔しさがあったからこそ、今日の大口町があります。
自主財源の「町税」は、そんな先人達の思いと矜持で成り立っているのです。