2023年7月5日(水) 岩倉市にある愛北クリーンセンターにて、愛北広域事務組合議会全員協議会に、大口町議会から齊木議員、松本議員、私の3人が出席しました。
愛北広域事務組合は、岩倉市、犬山市、江南市、扶桑町、大口町のし尿処理業務(愛北クリーンセンター)と火葬業務(尾張北部聖苑)を行う一部事務組合です。
組合議会として、3市2町から21名の選出された議員を含め運営されています。(組織図はこちらからどうぞ。)
今会議では、色々な議案が審議されましたが、今回は皆様の記憶にも新しいかと思いますが
「尾張北部聖苑における動物炉でペットの火葬と一緒にごみを燃やしていた事案に関する対応について」
のご報告をさせていただきます。
なお、同日に議題にあがりました「残骨灰等処理及び有価物の返還方法に関する組合の方針について 」は、下線をクリックしていただくと詳細ページに移動します。ぜひお立ち寄りください。
事の経緯をご説明しますと、2022年11月 委託業者の従業員からのSNSで
「動物火葬の際、自分達が食べたコンビニ弁当のゴミを燃やしている。」
という投稿があり、その事が発覚しました。
火葬する際、委託業者のみで、ペットの飼い主や組合職員は立ち会うことがなく、そういった事が10年以上は日常的に続けられていたそうです。委託業者従業員は、「何となくコレは良くない事だ。」とは思いながら、以前からこうしているという事で漫然と続けていたようです。
新人従業員がこの有様を見て、憤慨して、SNSに投稿し、事が公になりました。
その事の組合の対策は、以下の資料をご参照ください。
①委託業者の「五輪」は、動物受け入れマニュアルの作成をして、尊厳と飼い主様の心情に寄り添った対応に心掛けて業務に携わります。
②組合は、火葬業務が適正に行われているかを確認するため監視カメラを設置しました。
➂ペット火葬受け入れ時のお別れ場所を作りました。(焼香台及び石碑、電気ろうそく)
④ペット搬入時に動物炉が見えないようにする移動式パーテーションを作りました。
最後に、
「火葬されたペットの遺灰はその後どこに行くのでしょうか?」
福井県勝山市にある清大寺に「遺灰精霊供養塔」があり、そちらに埋葬され丁重に供養されます。(礼拝されている写真は、管理者の鯖瀬扶桑町長と組合事務局の方です。)
ぜひ、その事も知って頂きたいと思います。
また、尾張北部聖苑から運び出された残骨灰についても処理された後、こちらの清大寺にて埋葬され「永代供養」されております。(残骨灰の詳細は、こちらからどうぞ。)
「いつの頃からか、わからない。」、「何のきっかけからか、知る人もいない。」、「何の疑いも持たず、そういうもんだ。」という事で続けられた「動物火葬時にゴミを一緒に燃やす」という行為は、一人の普通の感覚を持った若者の怒りにより、白日の元に晒される事になりました。
時代にそぐわなくなった感覚で行われている行為は、今回のこの件だけでは無いでしょう。
今回の事を教訓に、何となくの違和感を見過ごさず、「それはチョット違うんじゃない。」と言える行動、「そうだよね。変えようよ。」と応える柔軟さを、いつも心がけて議員活動をしていきたいと思います。
Q.「愛北広域事務組合」って何ですか?
A.愛北広域事務組合は、し尿処理業務(愛北クリーンセンター)と火葬業務(尾張北部聖苑)を行う一部事務組合で、平成11年4月1日に愛北衛生処理組合・尾張北部聖苑組合・尾北広域事務組合を統合し、発足しました。
当組合は、愛知県北西部に位置する、犬山市、江南市、岩倉市、丹羽郡大口町及び扶桑町の3市2町で構成されています。管内は、名古屋市の北約10~30km圏にあり、名古屋市のベットタウンとして発展してきました。愛北クリーンセンターは、管内南西部の岩倉市五条川沿いにあり、尾張北部聖苑は、管内北部の犬山市国道41号線沿いにあります。