令和5年10月5日(木) 午後1時より「共働き子育てしやすい街ランキング2022 総合編」で全国3位に選ばれた豊橋市役所に視察に行きました。
当日は、文教福祉常任委員会委員全員(8名※1)とこども課職員2名が参加しました。
対応いただいたのは、保育課課長補佐の大岩さん、子育て支援課課長補佐の桑名さん、議会事務局議事課の井本さんです。
会議冒頭、豊橋市議会議長の近藤喜典議長より歓迎のご挨拶をいただきました。
課長補佐お二人の説明は、非常にわかりやすく、事前に質問を送っていましたが、それらの質問事項に丁寧に答えて頂けました。
その説明を聞いているだけで、保育、子育て支援に並々ならぬ熱意をもって取り組まれていることがヒシヒシと伝わってきました。
※1 文教福祉常任委員会 (敬称略/役職、議席順)
委員長 佐名かよ子
副委員長 飯田 正志
委員 酒井 一平
委員 社本與七
委員 仙田 王一
委員 江口 昌史
委員 大竹 伸一
委員 齊木 一三
大口町
こども課長 石原健次
こども課主査 大塚剛司
文教福祉常任委員会のみなさん
議事課の井本さんに本会議場で写真を撮って頂きました。
会議前です。皆さん緊張した面持ちです。
休憩時に名刺交換を。
子育て支援課課長補佐の桑名さん(左)、保育課課長補佐の大岩さん(真ん中)、議会事務局議事課の井本さん(女性)です。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
「家事代行サービス」と「子育て応援企業」
数ある子育て支援事業で、特に上記2つの事業について各議員から質問が出ましたので、事業の簡単な概略を記します。
「家事代行サービス」
豊橋市さん独自の子育て支援策の「家事代行サービス」です。(全額豊橋市の予算で賄っています。)
1コイン(500円)で家事代行が依頼できるという画期的な子育て支援サービスです。
家事代行には、キッチン、トイレそうじ、調理、洗濯、買い物など、その道のプロに依頼できます。
対象は、1歳未満の赤ちゃんを育てている方です。
今年6月からスタートをされましたが、スゴイ反響で、予約待ちの状況との事です。
導入に際しては、「そもそも家事代行のニーズがあるのか」、などの異論もあったようです。
行政としては、1歳未満という手のかかる赤ちゃんを育てる親御さんに、日常のあれもこれもやって、なおかつ子育てをするという状況を、こういったサービスを利用することで少しでも軽減させたい、という思いで始めたとのことです。
また、家事を代行してもらうという「うしろめたさ」の解消も目指したいとのことです。
2人以上の子どもさんを作られているご家庭を調査したところ、一人目ができたら、二人目は早い段階で作られているご家庭が多い、という統計が出たそうです。
課長補佐の桑名さんから、
「一人目の赤ちゃんを育てるのに、こんなに大変なら、二人目はもうイイや。」
とならない為に、家事代行サービスを使っていただき、ぜひ二人目も作ろうという気持ちになっていただければ、とのお話しも聞かせて頂きました。
「子育て応援企業」
市民や従業員に対する子育て支援の取り組みを積極的に進めている企業を豊橋市が認定する事業です。
この認定をもらうと、「豊橋市子育て応援企業認定マーク」を企業PRに自由に使用できたり、市のホームページに掲載されたり、公共工事の入札において評価項目の加点になったりと、企業側にとっても大きなメリットがあります。
参加企業は、211社(394事業所)(令和5年2月1日時点)となります。
平成26年からスタートされていますので、10年近く続けていますね。
スタート時点と今とでは、企業側の子育て支援に対する認識はずいぶん変化してきたとのことです。
就職する際の学生の希望も「育休」などの休暇が取得しやすいかどうかも企業選定の指標となるようです。
時代の要請もあり、企業側の認識も変わってきており、また変わっていかないと企業存続に欠かせない人材も入ってこないという事ですね。
企業が、職種や規模を超えて、一つのテーマ(子育て応援企業)に共鳴しまちづくりに参加できる仕組みが素晴らしいと思いました。
「企業参加型のまちづくり」の一つの成功事例でもあり、たくさんの小規模中小企業を有する大口町にとって、検討する価値のある事業ではないかと感じました。