大口町立図書館 質問のまとめ
2024年9月5日(水)13時30分
9月定例会一般質問において
「図書館」を知る、「大口町立図書館」を知る」
という題で大口町立図書館について質問をしました。
その質問内容を6ページにわたり記事にしました。このページは、その「まとめ」の記事になります。
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資料12をご参照ください。
今回、取り上げさせていただいた件に関して、他市町はどうなっているかを調べました。
平成16年(2004年)に「図書の広域貸出サービス」で提携した尾張北部広域行政圏5市2町の代表的な図書館を調べた結果になります。
先ほどより見てきました、セルフ貸出機、雑誌スポンサー制度、読書通帳、授乳室、Wi-Fiについての一覧表になります。
また、表の一番右の列に、図書館の代表的な指標の一つであります「一人当たりの図書資料費」についても記載しました。
こちらは、令和4年度の数字となります。
少し説明しますと、「一人当たりの図書資料費」として、愛知県の平均図書資料費は、一人あたり182円です。
本町は441円という事で、愛知県の中で上から4番目に位置しています。
この数字から、鈴木館長が言われるように、本町が図書の購入にお金をかけている事が良くわかります。
ちなみに、お気付きの方もおられると思いますが、上位の、飛島村、みよし市、安城市、そして本町は、普通交付税不交付団体であります。
「一人当たりの図書資料費」にお金をかけられるのも、財政状況が良好であるから、とも言えるかと思います。
この数字の元データを、資料13として添付しました。
参考にして頂けたらと思います。
ココまで見てきたように「大口町立図書館」は、「セルフ貸出機」「雑誌スポンサー制度」「読書通帳」「授乳室」「学習スペース」等、時代に必要とされるものを、その都度取り入れ、他市町と比べ、遜色ない運営をされてきました。
また、「読書通帳」に垣間見える個人情報保護の考えは、公立図書館としての「矜持」を伺い知ることができました。
今後、「新図書館構想」が再燃した時も、この大口町立図書館の「矜持」を持って、ユネスコの「公共図書館宣言」に則った公立図書館で在れば、形が変わっても、町民の皆さんに親しまれ、愛されてきた「大口町立図書館」で在り続けると思います。
それでは最後の質問をさせていただきます。
(質問)
これまで、大口町立図書館の「今」をお尋ねしてきました。最後の質問は、大口町立図書館の「これから」についてお聞きしたいと思います。
未来に向かって「変えていく事」「変えてはいけない事」など、色々な観点があり、大変難しい質問であるとは思いますが、先輩から受け継ぎ、「今」の大口町立図書館を大事に運営されている皆さんから、未来に向けての「メッセージ」「想い」をお聞かせいただくと嬉しく思います。
(答え)
幼いころから本に親しむことにより、親子の絆をより強くし、小説やものがたりなどで友達の大切さ、命の重さ、自然の大切さを知り、心豊かなお子さんの成長の一助なることを願い子ども読書推進活動として、楽しんで図書館に来たくなる催しとしてゲーム形式で本を楽しむ企画を回数を増やして行う計画をしています。
また、自分では購入しにくい「紙芝居」「図鑑」や「大型絵本」「しかけ絵本」などを積極的に購入し、広報やホームページで紹介していきます。
また今後高齢化が進むなか、ほかの世代にも図書館としてできることとして、今年は9月には認知症の特集を長寿ふくし課と連携しながら行っています。他にも多くの年代の方が利用するので、町の重要な施策を他課と連携しながら町民の方に伝えていく場所として役割を果たしたいと考えております。
(まとめ)
無限の可能性を感じる、熱いメッセージを受け取りました。
多くの年代の方々が利用する図書館、部署間の連携で、さらなる「町民福祉の向上」に努めていただくことを期待します。
4月3日に大口町立図書館にお伺いしたとき、鈴木図書館長からこんなお話しをいただきました。
「大口町立図書館の伝統というか、先輩から受け継がれた事ですが、大口町立図書館では、返却された『本』を綺麗に拭く、という事をしっかりやっています。
利用者さんからは、『大口町立図書館の本は、とても綺麗だ。』というお褒めのお言葉を頂く事があります。その事もあってか、返却いただく本も綺麗にして返却いただけるんです。」
本好きの利用者さんは、他市町の図書館も利用されます。
『大口町立図書館の本は、とても綺麗だ。』は、他市町と比較しての事です。
「本を綺麗に拭く。」という事は「本を大切にする。」という事です。
大口町立図書館の「良さ」は、こういった所にあるのだと思うのです。
とても良いお話しでしたので、最後にご紹介させていただきました。
以上で私の質問を終わります。