現在、地域で情報を伝達する手段として一般的な方法として、掲示板とか回覧板、時には電話であろう。少々さかのぼるが一昔前は家ごとに内容を伝言していく「言いつぎ」とか、あるいは特定の役割を持った人(定使じょうつかい)が触れて歩く等もあった。
写真に見られる半鐘(工芸品としても立派)は、篠井第二分団所所有の半鐘である。かつては地域の中心となっている所に高々と揚げられ、地域で火災あるいは水害等の緊急事態が発生した場合、半鐘が連打され地域の住民にいち早く事態を知らせた。
かつて音による伝達は、太鼓、鐘、鉦(たたきがね)、板木、ほら貝、花火なども利用されたと言う。太鼓や鐘などの鳴らし方は、村ごとの取り決めなどがあり、リズムや強弱によって報知の内容を知らせたと言う。
現在でも篠井地区の何ヵ所かには半鐘が掛けられていた梯子が残っている。情報化の時代でテレビ、ラジオ、携帯電話等の普及により個々が必要に応じて情報を扱うが、地域行政(消防組織等)からの災害情報にも十分耳を傾け臨機応変に対応したいものである。