飯山の青木きのこ屋さんの裏手に飯山の氏子十六軒で祭る稲荷神社がある。祠には「篠井村大字飯山 稲荷講中一同 大正六年三月五日」裏面には「中徳次郎 石工 入江兼吉」の印刻がある。
民間伝承の中で「伊勢屋稲荷に犬の糞」とある。お稲荷様が屋敷神として、どこにでもあったことからだろう。
それぞれの家で、二月初めの午の日(神霊が馬にのって降臨する日)に、藁で作ったツトッコに赤飯。しもつかれ等を入れ「正一位稲荷大明神」と書かれた五色旗に子どもの名前(稲荷童子がこの日に出現するという)を書て合せて奉納する。
稲荷(京都伏見区にある五穀を司る祭神)は、稲生(いなり)で稲霊(いなだま)のカミを表し、田の神でもあり、農業神である。
稲荷様には必ず神使として狐が見られる。昔話の中にも狐にまつわる話がすこぶる多い。かつては、春の初め狐が山から里にでて、いろいろな鳴き声を発したのを聞き、その年の豊凶を占う信仰があった。毎年狐の力で是非よい年にしてもらいたいものだ。