日光街道を西上し、日光市との境界附近(道路北側の産業廃棄物処理工場と隣接)にこの塔がある。
塔には「奉納大乗妙典日本六十六部 宝永七寅年十月吉日 脇島三左衛門」(1710年)の陰刻が見られる。
塔に見られる大乗妙典とは「法華経」のことである。また、六十六部とは、わが国の六十六の霊場に経典を納める目的で自衣を着、仏像入りの厨子を背負った廻国行者のことである。当時、行者に宿を貸すことが功徳とも考えられていたようである。
中にはひどい行者もいたようで「六十六部に宿かすな。 娘とられてはじかくな。」とも言われたとか。この塔は行者がこの地を訪れた時に、脇島三左衛門氏が記念に建立したものと思われる。