岡坪と仲根地区の境を流れる田川では、現在、橋が工事中である。その橋の北側には、岡坪地区の人たちが管理する不動明王二体が祭られている。 一体は、新しい祠に(「改修大正八年」とある棟札が祠の中にある)、もう一体は、川の縁に祭られている。
境内には、石仏、燈籠(「安政十一年己未」1799年)、念仏の碑(「念仏講中岡組 天明元 十月」1781年)等、古い石仏が幾つか見られる。
岡坪地区では、不動明王をお祭りするのは、高寵神社の祭りとの関わりで、毎年11月頃である。
不動明王像は、一般的に火に包まれ、右手に宝剣、左手に絹索(縄)を持ち、岩の上に忿怒(怒っている姿)の相で立ち、火生三昧に入って、一切の罪障を打破り、動揺しない姿を表している。ここから、不動という。
不動明王は、治癒、安産、災害の除去、怨敵降伏。財福を得るなど、種々の祈願を叶えてくれるとされている。
多気山の不動明王は、氏家勝山の堂宇が火災に遭った時、宇都宮二代城主宗綱が多気山に移し、本尊として祀ったことが始まりといわれている。篠井地区でも、多気山の不動明王を信仰する人が少なくない。