上小池町の消防倉庫東に墓地があり、その墓地の袂(たもと)に寄り添うようにお地蔵さんが立っており、なんともいえない素朴な農村風景を感じさせる。
高さ2mを超えるこの塔は、「……天保四癸巳三月吉祥日」(1833年)とあり、今より約160年以上も前に建てられ、この長い年月風雪に曝されていたにもかかわらず、これといった欠損も見られず威風堂々たる姿を維持し続けている。
宝篋印塔とは、元々宝篋印陀羅尼経(だらにきょう;悪法をさえぎる力の意)を納める供養塔であったが、後に経典の種類にかかわらず、供養塔として建てられるようになったようである。供養塔には「……の塔に一香一華を供え礼拝供養すれば、生きている間は災害から免れ死後は必ず極楽に生まれかわる……」と説かれている。
今に生きる我々も、当時の村人の素朴な祈りに触れ、是非敬虔な気持ちを持ちたいものである。