石那田高龗(たかお)神社境内入口に大正天皇の「御即位記念碑」がある。この碑(高さ180cm)は大正4年(1915年)に大字石那田と石那田青年共励会が中心となって建立したようである。
碑の書体は、篆書(てんしょ;実印などによく用いられる字体)で書かれ、碑文は「陸軍大将正三位勲一等功二級男爵鮫嶋重雄謹書」とある。
鮫嶋重雄は鹿児島県出身で、明治41年(1908年)宇都宮に第十四師団が設置されるに伴い初代の師団長となった人である。鮫嶋は、桜通りの生みの親である。
今は伐採されてしまったが、昭和30年頃まで「軍道の桜」として親しまれ千本もの桜並木の植樹を発案したのは彼なのである。
鮫嶋が師団長時代、時計のあまり普及していない頃であったので、正午を知らせる空砲を撃つよう命じた。この時を知らせる「ドン」は大正11年まで続いたようである。
退役後は、宇都宮に永住を決意し西原の高台(現宇都宮グランドホテル)に住み生涯を終えたと伝えられている。